[PR] キャッシング unknown,ungirl
2021年08月22日(日)
韓ドラ「マイディアミスター(私のおじさん))」にハマってしまい寝不足です。
ハマることを”沼”とよぶけど、本当に沼だった。ハマって抜けなかった。
眠たいのにやめられなくて連日午前様って感じだったわ。
(毎朝五時半起きなのに)

ちょうど1年位前にも放送されてたときは
1話を見た直後に母親に録画消されて結局見れなかった(そんなんばっかや)

BSのOST特番でドランクドラゴンの塚地が目頭を熱くさせてオススメしていたので
最近録画されていたのを再生したんだけどドハマりちゃってしちゃって。

タイトルからして年の差ラブストーリーかと思ったら
相変わらず社会派ミステリーで伏線の伏線よ。
1話目でジアンが躊躇無くテントウ虫を叩き殺すシーンから、
長男のご祝儀泥棒の些細なエピソードまで見事な伏線だった。

分かりやすくいうと男たちの尻尾切り系のヒューマンドラマで、
日本でこのようなドラマをやろうとすると「倍返しだーー!!」みたいな
ただの勝ち負けのドラマでしかなくなるんだけど(女は添え物)
韓国ドラマは主体のテーマだけじゃなく登場人物全員の人生を丁寧に描いているから
「人間愛」を感じれるから”沼”にハマってまうのよな。。。

とにかく泣いた。
主人公のジアンの生い立ちも、その不憫なジアンが相手の幸せを願って実行した過ちも。
他人の幸せを願って何かを出来ること、本当に尊い…。
「何のために戦おうとも 動機は愛がいい〜♪ by藤井風」だよ。

私も、今でこそ勤続10年の正規社員をやっているけれど
派遣社員が長かった身としてはドンフン(おじさん)がジアンに言った下のセリフが染みた。
これは「惚れてまうやろー!」である…。



オープニングにドンフンの後ろ姿のアニメーションが流れるんだけど
あの背中がこのドラマの主人公の魅力が詰まってる。

足音、背中、息遣い…。
ジアンが音で彼を好きになったの、
同じ女として、男親に恵まれなかった身としてもわかる。。。

ドンフンが雪道で足を滑らせてひっくり返ったシーンで、
「まだ死ねない。安いパンツ履いてるから」って呟くシーンが何か良かった笑

前述、彼の弟がいつ死んでも恥ずかしくないようにパンツだけは高い物を履いてる
いつ死んでも構わない、それぐらい今瞬間を生きてるんだみたいな熱い語りを、
ここで回収してるって思ってしまって(笑)

あと、
お前のお祖母さんが亡くなったら葬式に行くから連絡をよこせ
俺は母親が亡くなったらお前に連絡するから葬式に来い(うろ覚え)
このセリフも好きだった。

40代を超えたような身内を亡くした経験のある人ならわかると思うけど
人と人はそのとき一瞬だけの縁で終わる人がほとんどで、
身内が亡くなって葬儀の連絡をする相手なんてごく僅か。
人と関わろうとしない孤独なジアンに”ずっと繋がっている”と言葉をかけることは
安易に「好き」だとか「可愛い」と声をかけるより、ずっとずっと尊い言葉だと思った。

私は多分、男女間の恋愛未満の愛情に飢えていて、
性的な愛情より、人間愛を求めてるんだろうなぁ。
私もドンフンみたいな上司がいたら既婚者でも惹かれてしまうと思うわ。。。

息子が出来て「私はこういうもの(人間愛)を求めてたんだな」って気づいて
おかげでそういう愛情すらも興味がなくなったけども(年齢的にも対象がいないってこともある

だからなのか邦韓関係なくラブコメとかもあんまり興味ないんだよな。

このドラマの前は「ブラックドッグ新米教師コハヌル」を見てた。
”女版ミセン”って言われてるらしい。
これは沼というよりも子供が寝たあとに静かな映画を見る感覚で
毎晩1話ずつしっぽりとお菓子食べながら見てたわ。
OSTとかドラマの雰囲気とか映像美とか、全体が心地良くて。
一日の終わりのシメってかんじだった。

こうやって客観的にみると「社会」のドラマが好きなのね。
一応社会人20年やってますからね…。

日本でこういうドラマをやっても確実に視聴率は取れないのよ。
なぜなら日本のエンタメはもう”消費”でしか無い。
芸術というより商業、子供から年寄りまで理解できるわかりやすさと単純さ。
主人公たちのストーリーしか描かかれてないのよ。

韓国は良くも悪くも家族総出でストーリーが展開されるところが
日常の続きという感じで面白いし情緒的で風情がある。
日本もテレビ東京やBSドラマは割と韓ドラのような「行間」があるけど
GW帯のドラマだとそういうのって無理なんだろうなぁ。

芸術面だけみても、もう日本は後退国なんだなぁと思ったりする…。