東京へ単身赴任中のダーリンがお盆休みで帰宅してるので、久しぶりに波乗りに行ってきたよ。
二人とも夕べはそれぞれの友人や仕事関係者との飲み会で夜中に帰宅したんだけど、海へ行くとなると、寝不足や二日酔いなんてなんのその!
うちら夫婦のサーフィン暦は約25年。
お互いが知り合う前から波乗り三昧だったのよ。
ひゃ〜大ベテランだね。 自分でびっくり!
音楽と共に海の生活にもどっぷりと浸って生きてきた私達。
「海に行く」 ってのは、うちらにとっては 「家に帰る」 のとおんなじ感じ。
今日は苫小牧の浜厚真へ向かった。
お天気もよく、海面はキラキラと大きなうねりを作り、若いサーファー達が波間に漂っていた。
車から降りるとすぐにビーチサンダルも脱ぎ捨て、波打ち際へと焼けた砂浜を歩いてゆく。
「ただいま」 と、水面に向かって心の中で声をかけた。
「おかえり、やっときたね」 といわんばかりに波が押し寄せる。
しばらくの間、波の音と風に包まれながら、大きく呼吸をし、体をシンクロさせていく。
この場所で聴きたい音楽があったので、車からCDウォークマンを持ってきた。
それには、けだるく歌う女性シンガーのCDがセットされている。
思ったとおり、波の音と彼女の声は融合し、私の細胞を覚醒してくれた。
そして、海から私へ小さなプレゼントが届けられた。
砂浜に打ち寄せる波が、私の目の前においていってくれたもの。
まだ小さな、透明な 水クラゲ。
片手のひらにのるほどの、とても小さなそのクラゲは全てが透き通っていて、まるでガラス玉のよう。
私はクラゲを入れる容器を探した。
ちょうどよい大きさのプラスチック製のボトルが砂浜に落ちていたので、それに海水とクラゲを入れて持って帰ってきた。
そのクラゲに生体反応は、もう、ない。
だが、ぷるぷると輝くその姿はとても美しく、最期のときを私と過ごす運命だったのかもしれない。
波に遊んでもらい、砂浜とじゃれあい、太陽に焼かれ、海とお別れする。
札幌に戻る為、車で走っていると、夕日が私たちを見送ってくれた。
涙が出そうになるほど夕日が赤くて、空に感謝する。
そして、月の光に導かれ、闇に包まれた公園に立ち寄り、あてもなく歩く。
ゆったりと今日の時間が、もうすぐ、終わりを迎えようとしている。
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