ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




鏡と無神論
2003年12月27日(土)
クサナギくんの「太閤記」を見ています。今まで信長〜秀吉〜家康の歴史モノは演じ尽くされてきた感があるので、まぁ、こういう「いいひと。」な秀吉ドラマも和み系でいいのかなぁ?
今まで見た中で、どうしても、どうしても、忘れられない渡哲也さん演じる信長のワン・シーン。
夜更けに一人祭壇に向かって祈っている信長のもとにやって来た秀吉。仏も神も信じないはずの信長も、やはり・・・と思ってそっとその祭壇を覗きこんで腰を抜かします。
祭壇の中にあったのは「鏡」。
そう。信長は自分の姿を鏡に写して祈っていたのです。
フィクションかもしれないけれど、すごく信長らしさを顕わしたエピソ−ド。私もたぶん秀吉だったら、腰を抜かして恐ろしくなると思います。
テレビドラマだと分かっているのに、ゾクゾクしました。
今の平和な世ではなく、戦国の世に仏にも神にもすがらずに、自分を神とも崇めるその精神は狂人のそれと紙一重。それが色々な悪行・奇行を未だに語り継がれ、不世出の英雄として恐れつつも惹かれてやまない理由なのでしょう。












設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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