HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

6畳間からどこまでも - 2007年03月25日(日)

だいぶご無沙汰voiceになってしまいましたが、
その間、僕は、部屋にある無数の機材や机や収納家具など、
すべてのものを部屋の外に出して、部屋の再構築をしていました。
僕の部屋の再構築といってもぴんとこないので、
一応、僕のスタジオの再構築ということで。

空っぽの部屋に、スタンドに置いたモニタースピーカーだけを配置して、
ミキサーとipodを用意して、スピーカーの位置決め。
スピーカーを置く位置で出音はがらっと変わります。
低域から高域までフラットにモニタリングでき、位相感の良い場所に配置。
モニタースピーカーは、ミックス作業においての命綱のような存在で、
その善し悪しが、作品の仕上がりにそのまま直結してしまいます。

録音といえば、マイクやプリアンプといったものに意識がいきがちですが、
マイクの音やプリアンプの音の、善し悪しを判断するには、
何よりもまず、精度の高いモニターセッティングが必要であるということ。
これは、中学生から宅録を始めて、今年で宅録10年目を迎える僕が、
身にしみて実感してきたことです。

スピーカーの位置決めの他、電源についても改善。
壁に埋め込まれているコンセントは、通常、家庭用のものですが、
そのコンセントを取り外し、ホスピタルグレードのコンセントに交換。
恐る恐る秋葉原を探索して、やっと見つけたコンセント。
電源なんかで、本当に変化はあるのかと疑問もあるかもですが、
これがこれが、びっくりするほど、音の解像度があがって、感動。

こういった、地道な作業を繰り返して、やっと新しいスタジオの完成。
6畳間ほどの小さな空間ですが、ここから、
どこまでも広がる音を生み出していけたらと思っています。





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