HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

山中湖合宿(体重3kg減量)編 - 2005年01月09日(日)

レコーディングについて。
今回は、今までのレコーディングに比べて、曲数が全然多い。

まずは、音作りを入念に行う。
ギターアンプは、アシスタントの方にお借りした、
68年製のフェンダーのデラックスリバーヴ。
これが、とても甘く美しい音だったので、
その良さを引き立たせる為に、
多くのフレーズをエフェクターなど通さず、アンプ直結で録音してきました。
それから、お借りしたアナログディレイも、
とろけるような独特のまろやかな音で、虜になってしまいました。
こうやって、素晴らしい機材に出会うことはとてもうれしいことなのですが、
お金がいくらあっても足りなくなってしまうので逆につらいなぁ(笑)。

録音作業は、なかなかの難航ぶり。
いままでならOKになるようなテイクでも、
最近のバンド全体の技量のレベルアップに伴い、
もっとグルーヴが出せるのでは、とか、音の強弱のニュアンスが、などなど、
細かな部分が様々気になり、なかなかOKテイクが録れない。
僕自身も、例えばライヴでは溢れ出てくる思いを、
ギターをかき鳴らすことで表現したり、あるいは、
言葉にならない声を叫んだり
(恥ずかしいのでマイクには背を向けます・笑)、
そうしてすべてを出し尽くすのですが、
レコーディングはそれとは、また違った世界であって、
その感覚がなかなかつかめなかったのです。

でも、レコーディング終盤になって、
3人がもっと近づいて演奏してみようという試みを思いつき、
(大きな部屋の真ん中に3人がびっちり近づいた)
それを期に、格段と、素晴らしい音が生まれてきたのです。
その時には、euphoiraというバンドとしての持つ底力を感じる事が出来ました。

そして最低限予定していたパートを、
なんとかすべて録り終えたのが、朝の8:00。
スタジオの窓からは、朝日に照らされた大きな富士山が輝いていました。


うーん、なんだか文章にするとあっけないのですが、
実際は、ほとんど寝る暇もなく、体力的ににも精神的にも、
かなり厳しい毎日でした。
とてもハードな毎日だったので、
普段、ごはんのおかわりなんてあまりしない僕も、倒れては困るので、
毎食、おかわりをしてました。
それなのに家に戻ると、体重約3kg近く減ってました(笑)。
ダイエットに困ったら、
みなさんもぜひレコーディングを、なーんて(笑)。

そんなこんなで、
大量のデータの入った“euphoria@山中湖”というHDを、
僕のmacへと流し込み、これからMIX作業が始まろうとしています。

今回のレコーディングに関わって下さった方々が、
本当に親切であたたかな人たちばかりで、
きっとこの雰囲気も作品の音に表れてくるのだと思います。
ありがとうございました。
そんな感謝の気持ちを込めながら、
最高の作品をつくりあげたいと思っています。






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