un capodoglio d'avorio
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2002年12月25日(水) 風呼 -Fookoh- @ TAKEOFF 7

エモトくんより誘ってもらって渋谷のライブハウスに向かう。彼の相方であるところのゴォバルさんがボーカルをとってるバンドのライブ。「風呼」と書いて「フーコー」と読むらしい、バンドの名前。ミシェル・フーコーを専攻していたのは、当のゴォバルさん。ほぉほぉ。

いまはもう卒業してるけれど、彼女も彼と同じで某コールセンターで電話を受けてくれてたんよ。それで、まー正直ぶっちゃけると、それほど音楽自体には期待してなかったんね、それが見事にひっくり返された。参りました、彼と彼女。

それは一曲目、イントロが鳴った瞬間「あ」と思ったんさ。学生のバランスの悪い<記念受験>的イベントじゃなかったんねって。ベースとキーボードが特に安心して聞いていられた気が。グランジっぽいうねる感じの音色をかっちりきっちり楽器を弾いて作ってたんが好感などか。ギターとドラムも、全然悪くないと思う。


↑割とこぎれいなフロア、うねうねグルーブがジワっと放射

そおなんね、このバンドの「音」が結構どかの好みにあったなあ。最初開演前にゴォバルさんに「ジャズっぽいコードで・・・」って聞いてたから内心「ゲッ」ておもてたんやけど。どかは心底、ジャズが苦手なのさ、実わ。でもそのコードをかなりロックよりのアプローチで砕いてくれてたから、しかもぐんぐんうねる感じで、かっこよく。特に速い曲は、正直、びっくりするくらい好きになれそうやったなあ。遅いのは、まだ、速度が緩くなった隙間を埋める別のものが確立されてへん気がした。それはボーカルか?

でもボーカル、ビックリしたな。すっごい声がいいのね。で、バンド全体的に言えることやけど律儀に「発声」をちゃんときちんと真面目にしようっていう姿勢が明らかに見えたからそれもすごい好感などか。実際、声量もそれなりにあったし。ビブラートで少しうっちゃるところがある気もするけど、そんなんもま、些細かな。イメージではエゴラッピンのボーカルな感じ。うねりながらドライブしていくグルーブ感。とにかく声がステキ。それって大事よね。「歌」は練習次第でどんどん上手になるけれど「声」ってそんなに大きく変えられへんもんなあ。お見それしました、ゴォバル様。


↑つかこうへいは人間には二種類いると言った、彼女は前者だ・・・
「ステージのセンターで堂々していられるヤツと、逆におびえるヤツがいるんだ」

あと気になったことは、時々、アマチュアリズムが零れてしまって見ているどかを素にしてしまう瞬間があった。例えば、ベースのヒトのMC。せっかく演奏はかっきーのに、あのほのぼのとしたMCはどか的には気持ちを切る以外の効果が無かった。あと曲の合い間にボーカルが足下のミネラルウォーターを飲む瞬間。すごい焦ってしゃがみ込んでちゃっちゃと飲んでたけど、あんなに焦んなくても。すごい緊張が見えてしまってどか的には素に戻ったな。でもその二つくらい。とってもカッコイイバンドだからもったいなくて。入場料取ってライブハウスでライブやるんやから、アマチュアだろうが何だろうが、関係ない。ステージに上がったらそんな気持ちを切る瞬間はできるだけ消して欲しいな、なんて。

まあ、偉そう、ワタシ。でも、すごいすごい、ビックリしたから、演奏も歌も良かったから、思わず書いちった。あ、あとね、これはどかの個人的嗜好だけど歌詞は日本語が好き。あと、ライブハウスの音楽のセッティング、もう少しボーカルがのるように、演奏にかき消されないようにもっと大きく響くようにしたほうがイイと思った。これも個人的嗜好かな。

いずれにしても、やりたいことをやってるヒトたちは、まぶしいものだね。


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