ガンバレ。
「人にやさしく」
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「冬の塵」という漫画があります。 主人公は札幌から上京して編集者になる。が、希望の部署とは違う所で腐る日々。 企画は通らない、童顔のため深夜のファミレスへの入店は断られる。 見上げれば何処までも高くそびえたつ、憧れて入社した出版社のビル。 「なにしにきたんだあたし」 彼女は呟く。
がむしゃらに頑張れる時期ってのがあって、しばらくするとそれが少し落ち着いて、自分の足元を見つめてしまう時期が来る。 何も考えないで歩いていたときと違って、次にどちらの足を踏み出せばいいのかふいに、わからなくなる。
どうやって呼吸してた? 右足出して左足出して、どんな風に歩いてた? 一瞬の空白ブランクがあって、そこで初めて思う。 自分は今ドコを歩いてるのか。
「がんばりにきたんじゃねえの?頑張ってる途中じゃねえの?」 物語の中の主人公の問いは、幼馴染みによるこの答えで終わります。
表題作にもなって無い、コミックスの隅っこにあるだけなのに、なんとなく落ち込んだときに読みたくなって、探して読み返してました。 頑張れるように。
髪を切ってもらいながら、そのことを思い出してた。 「短いの好き?」って聞かれて、髪が伸びてくると気持ちが沈む気がするって話をしてた。 …中村さん(美容師)がふらついてたから心配になった…。腰にきたとか言ってたし、疲れてるんだろうなあ。明後日は休みのはずだから、それまで頑張ってください。
最近は、なんか頑張ってる人たちを見たいなあと思っている。 不器用に、生きている人のことを考えている。 タイトルはブルーハーツの歌で、これを聞いてると励まされる。 嘘でもいいから、こんな気持ちで歌ってると、言ってくれたら嬉しくなる。
ガンバレ、がんばれって、言い続けていたら何かになれないかなって思う。 祈るように、応援をしてる。 それしかできないから。 私の好きな人の努力が、報われると良いなと思ってる。
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