march forward.
りりかの独り言。

2003年02月05日(水) あたしの目標

妹とあたしの友達と三人でランチした。

「昨日は、よかったねぇー。いちゃいちゃしたの?」

妹に言われる。・・・冷やかされる?

この友達(Nちゃん)は、結婚してから知り合った人。

同じアパートに住んでた事から、お付き合いが始まった。

もう10年近くの付き合いになるんだなぁ。




「りりかちゃんの、彼ってどんな感じ?」

Nちゃんが妹に聞く。

「どんなだろう・・・とにかく、バカだね」

いや、それって失礼だろ、一応彼女のあたしの前では・・・。

「バカすぎて、真っ直ぐ過ぎて、ラブラブすぎて、いっつも、あてられてるよー」

「(笑)何だか、よく分からない形容だなぁ」

あたしは、恥ずかしさのあまりに、無口。




「何だかね、勘違いしてるんだよね、Hちゃんって人は」

「勘違い?」

あたしが聞く。

「うん、勘違い。りりかちゃんをお姫様かなんかと勘違いしてるんだよ。んで、大事にしすぎ。具合悪いって言えば、よしよしーどうしたのー?ってなって、あれはね、結婚したら外には出してくれないね!」

「なんでよ?そんなことないでしょーよ」

「だってね、りりかちゃんが外に出たら野獣かなんかが襲ってくるんじゃないかって、絶対に心配しまくって、出さないと思うよ。まず、夜は出して貰えないと思うね」

話聞いて、笑ってたNちゃんが一言。

「なんだか、箱入り娘みたいだね!」

「あー!それだ、そんな感じ。箱入り娘。ぴったり!」




・・・。

何盛り上がってるんだか。

と、あたしは知らん顔しておいた。

ちょっと、汗かいたけど。

恥ずかしくて。





「でもさ」

Nちゃんが言う。

「でも、私は女に生まれたからには、全力で守って愛して欲しいって思うよ、一度は。りりかちゃんは、そう言うのなかったのかもしれないね」



Nちゃんとは、家族ぐるみで付き合っていたので、当然元だんな様の事も知ってる。

Nちゃんのあたしたち夫婦の事を見た感想は。

「よく、りりかちゃんは我慢できるなぁ。」

だったと言う。

別に、元だんな様が、どうこうではなく。

なんで強く生きているフリを、ずっとしているんだろうって、同じ女だから分かるよって言ってた。

そして。

なんで、自分から強がってしまうんだろう、折れないんだろう、泣かないんだろう?って思ってたって。




Nちゃんは、よく泣く。

あまりにも泣き虫だから、ご主人に「また泣くー」と呆れられるって言ってた。

でも、すっごく仲良し。

お互いに、一番に思うのは、相手の事。

そして何より。

あたしから見て、Nちゃんのご主人は、全力でNちゃんを守っているように見える。

守ってくれているご主人に、Nちゃんはいつも優しいし、いつも素直だ。



あたしは、ずっとずっと前。

そんなNちゃんが妬ましいって思った事がある。

いつもいつも、仲よしで、思った事を言いあえて。

「世界で一番好きなのは、やっぱり○○君(Nちゃんちはずっと君付け、ちゃん付けでお互いを呼んでいる)何だよねー」

って、他人のあたしに言える、この夫婦が。

あたしにはない物を持ってて。

微笑ましい反面、妬ましかった。

自慢してるの?って思ったりした事もあった。





けど、最近。

自慢とかじゃなく、素直に気持ちを言い合える環境だから。

友達のあたしにも、言えるんだなぁって思うようになった。

目指せ、Nちゃんち夫婦!

って思えるようになった。

目標かな、何でも言い合える、結婚して10年たっても、一番好きって言える間に、あたしもなりたい。







「りりかちゃん、H君の事、好き?」

Nちゃんに聞かれた。

「うん、すごく」

素直になる、第一歩。

だったりする。


あたしの、目標に近づく、第一歩だったりする。


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