あたろーの日記
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2004年12月10日(金) 藤沢周平の江戸。

 旧暦10月29日。
 会社を休んで諸々の用事を片づけに出かける。途中、BIG BOX古書感謝市を覗くも、欲しい本はなかった。最近、視力がさらに落ち込んでしまい、本屋の棚で背表紙を見るのも一苦労する。これは辛い。それから、自分でもやばいと意識するほどに、やぶにらみが増えた。
 古書感謝市では収穫なしだったけど、やはり高田馬場駅前の芳林堂書店にて、
『漆黒の闇の中で』(藤沢周平・新潮文庫)と、『本の雑誌1月号』を購入。『漆黒の・・』は、「彫師伊之助捕物覚え」シリーズ第2作。一昨日に第1作を読み終えて、次が読みたくて落ち着かなくなったので。藤沢周平の作品では、武家ものより町人もののほうが断然好き。『用心棒日月抄』は主人公が浪人で、これも大好きだけど。。。藤沢周平に孤独なアウトローで、それでいて人情味あるいい男を書かせたら、もう右に出る作家はいないんじゃないかと思います。元凄腕の岡っ引の伊之助も『用心棒・・』の青江又三郎と同じくらい格好いい。また1人、時代小説の中の好きな登場人物が増えました。もっと早くに読んでおけば良かったな。
 あと、藤沢周平の描く江戸の町がとても好きです。江戸の町々の地図がしっかり頭に入って書き進めているだけでなく、この作家は、光や匂い、空気の冷たさまで味方にして描いている。読んでいくうちにいつの間にか、読み手である自分も、江戸の暗い町並みの中を走り出しているような錯覚に陥ってしまう。
 藤沢氏の描く江戸の町に入り込みたくて、また読んでしまいます。


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