あたろーの日記
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| 2004年03月14日(日) |
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」 |
旧暦2月24日。 暴力が暴力を産むという悲劇的な連鎖が止まらない。 それが他者の命や日常を奪う行為である限り、テロであれ戦争であれ、正当化される理由などどこにもないと思う。 自分に当たり前のようにやってくるはずの明日の生活が、ある時突然暴力的に奪われることの恐ろしさ、無念さ。実際に経験してみなければ本当の痛みは分からないかも知れないけれど、せめて、起こっている現実について、目をそらさずに考えるということが、生きている側の義務ではないかという気がする。気が滅入ることだけど。
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6日に公開された「イノセンス」を観たいので、予備知識を仕入れるために、同じ押井守監督の前作、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を観た。レンタル屋さんに行かなくても、今はネット配信というものがあるから楽ですね。しかも300円ほどで、購入後7日間は何度でも観ることができるというのも嬉しいです。 最初に、すいません、謝っときます、アニメってあんまり好きじゃなくて、ちょっと馬鹿にしてました。子供の観るものだと思ってました。宮崎駿以外は大人がわざわざお金払って観るものでもないよなぁ、って思いこんでました。まあ実際、帰省して姪っ子達と一緒にテレビのアニメ観てても、キャラクターの動きがカクカクだったり、アニメ素人の私が観ても明らかに手抜きな作品もあったりで、テレビで30分間もよくこんなの流すよなあっていう憤りもあったりしたのですが。 そういうわけで、「イノセンス」の押井監督については全く知りませんでした。映画「マトリックス」に日本のアニメが影響を与えたというのは聞いたことがあるのですが、ふぅん、程度で。ところが、いろいろ想う処あって、押井監督と、映画「イノセンス」の描き出す世界に興味を持ち、この映画をスクリーンで観てみたくなったのです。 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」は、今から9年前に公開されて、「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟らに影響を与え、海外で作られた多くの映画の「元ネタ」となったアニメーション映画だそうです(ちなみに「マトリックス」、実はまだ1作目しか観てない。映画館に行く機会逃してそのまま・・・)。80分足らずで短いなあという印象を受けましたが、中身は濃かったです。ストーリーは分かりやすい反面あっけない気がしたけれど、なんと言っても絵がきれい。舞台である近未来の街の設定、キャラクターの動き、表情、作品のもつ世界観がちゃんと完成されている、という気がしました。3回ほど繰り返して観ましたが、観るたびに新しい発見があり、考えさせられ、自分なりに噛み砕いてみたくなりました。映画のよしあしの明確な基準なんて存在しないんですよね、作り手受け手がどう観て、感じるかで。実写だろうが、アニメだろうが、それは作り手の表現手段であるわけで、アニメだから大人が観るに耐えない、ということはないんだと感じました。実写でもつまらないと感じる映画はいくらでもあるし、アニメのほうが才能を出せる監督もいるのですね。私は、どっちかというと観る側の想像力を喚起して刺激する映画が好きです。監督自身も答えを知らないんじゃないかって思いたくなるくらいの。深い所に引き摺り込まれるような作品が好きです。アニメーションでもそういう映画はあるんだと驚き、今までの食わず嫌い、思い違いを反省しました。 「イノセンス」のほうはいつ行けるかまだ予定が立たないのですが、早く観たいです。できれば、週末に夕方の回とレイトショーを続けてどっぷりはまってみたいのですが。 今月末にでる雑誌「ユリイカ」(青土社)が押井監督の特集を組むそうです。こちらも楽しみです。
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