あたろーの日記
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旧暦の2月12日。 寒いです、今日も。
残業中に携帯電話に実家の母から電話。 一瞬何かよくないことが実家に起こったかとぎくっとした。 実家から電話がくるなんて滅多にないのに。そうなのです、長女でわりと厳しく育てられたせいか、あんまり親の手を煩わせることがないので、今ではほとんど放任状態なんです、私は。電話で実家の母と話すなんて、2〜3ヶ月に1回あるかないか。半年くらい声を聞かないこともある。10年以上前に上京した頃は心配してしょっちゅう電話がかかってきたのに、ここ数年はほったらかし。長電話するのはよほどの問題が実家に起こったときに相談してくる時くらい。逆に、少しくらいのごたごたなら、両親も私に心配かけまいとあえて連絡してこないことも。もっとも、両親もいろんな意味で、物理的にも精神的にも多忙。同居している弟一家や近くの妹一家でてんやわんやだし、孫達に囲まれてるし。 ただ、都会で1人暮らししてて、毎日遅くに疲れて帰宅するような毎日を送っていると、1人になったとき、ふと、私って親に忘れられてるのかなあ、って寂しくなるときがある。親の私に対する愛情が薄れたとか、そういうことじゃないんだけど、でも、ちょっとは心配してほしいなあ、かまって欲しいなあと、だだっ子のように人知れず1人ですねてたりする。でも、さすがに30代だけに、その不満をぶつけるわけにはいかない。自分のほうから親元離れて自立してるからには、今さら甘えたり不平を言うことなんてできるはずないし、この歳になったら逆に親を助けなければいけないのに、私は未だにそれができないでいるのだし。それに、正直言うと、それぞれに家庭を持ち、孫に囲まれる喜びを両親に与えている妹や弟と違って、相変わらず私は東京で好き勝手やってるのだから、せめて親に迷惑をかけないようにやっていかなきゃという気持ちも大きい。 昔から、母や妹に、手のかからない子だとか、お姉ちゃんはしっかりしてるとか言われてきた。そんな風に言われると、甘えることも、羽目を外すこともできない。長女らしく、姉らしく、と、何かと我慢してきたことも多かったような気がする。でも、自分にとってそれが悪いわけじゃないと思う。今のような私に育ったということは、そういう風に育ててくれた家族のおかげでもあるし。幼い頃、両親ともにしつけに厳しく、殴られたり平手打ちをくらったことも何十回とある。父に殴られて鼻血が出たこともある。今もし自分が子供を産んだら、自分は決して体罰は与えないだろうけど、だけど、自分が子供の頃に親がどうしてあんな風に自分を殴ったか、その時の親の気持ちや愛情はとてもよく分かる。叩かれた痛みと同時に、親の愛情の深さも感じ取っていたので。両親は両親なりに、3人の子供達を一生懸命に育てていたのを昔も今も理解できるので。・・だからといって、体罰肯定派ではないけれど、今、体罰や虐待に過敏になるあまり(過敏にならなければならない問題ではあるけれど)、身体の痛みを教えないのと同時に子供に肝心なことまで教えていない親が多いような気がしないでもない。。子育てを知らない私が言うのもなんだけど。
それで、母の話に戻ります。 残業中だと言うと驚いて、毎日こんな状態なのか、とか、ご飯はちゃんと食べてるのかとか、珍しくこちらの近況をしつこく聞いてくる。そのうち話は実家の近況に移って、洋服の話だとか、他愛のない話題をいろいろ話し始める。残業中だと言うたのに・・・と思いながらも、母が電話をしてきてこんなに話すのも珍しいことなのでうんうんと聞いてあげる。で、ふと、しんみりと、この前○子(妹)に、お母さんは子供の頃お姉ちゃんに厳しすぎた、と言われてね、と、話す。そのことが頭からずっと離れず、気になっていたそうだ。それで、今日実家に、私が購読料を払って両親に毎号届けてもらっている雑誌が配達されたので、お礼がてら電話してみたのだそうだ。なんか、今日は、バスに乗ってても、家事をしてても、ずっと私のことばかり考えていたのだそうだ。「最近私も歳取って、人間が柔らかくなったのか、昔のことよく思い出すんだけど、当時は自分に余裕がなかったのよね、やっぱりあんたには厳しすぎたわよね」「このところそれを思い出して後悔ばかりしてるのよね・・・」「側にいてしょっちゅう顔を見ている○子達と違って、あんた遠くに離れているから、ほんとはいつも、どうしてるかなあって、一番心配してるのよ」 別に、厳しすぎたわけじゃないよ。確かに厳しい部分も多かったし、いらいらしている時もあったみたいだけど、毎日美味しいご飯作ってくれたし、幼い頃は絵本毎晩のように読み聞かせしてくれたし、休日には家族でしょっちゅうドライブしてたじゃん。自分で言うのもなんだけど、私は両親のそれぞれに良い所をちゃんと受け継いで育ったし。そりゃパーフェクトな人間なんかいないんだから、パーフェクトな子育てだってあるわけない。みんな試行錯誤しながら、特に一番上の子供は、ついつい厳しく育ててしまうことだってよくあるんだし。自分が今、昔自分が小学生だった頃の両親の年齢になってみて、あの時の彼らの気持ちが手に取るように理解できる。 それに、ほんとに全然恨んでなんかいない。ちゃんと育ててもらったくせに親の文句を言うなんてもってのほかだと思う。この世に生まれさせてくれて、食べるものと着るものと住む家と、それ以上のものまで与えてくれたのだから、感謝してもしきれない。ほんとうにそう思っている。 ・・・でも、この気持ち、どうしたら伝わるかな。今夜の電話で少しは伝えられたけど、でもまだ完全じゃない。
夏には祖母の十三回忌だから絶対帰ってこいと言う。そういえばあんたの新しい住所も聞いてなかった。え?そうだっけ。そうよ、こんど何か作って送りたいけど・・・あんたなかなか家にいないんでしょ・・。 ふと思った。母が私に謝るなんて、そういえば滅多にないことだよなあ・・・別に、謝る必要もないことなのにな・・・。 電話を終えて席に戻って仕事の続きを始めたのだけど、まじにPCのモニタがかすんでちょっと辛かった。でも、心の中にずっとつっかえていた何かがふわ〜っと溶け始めて、なんだかとても元気が出てきた、と同時に、母も歳を取ったんだなあと、少し不安になった。
久しぶりにお母さんの作ったおかず、宅配便で送って欲しいな。
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