あたろーの日記
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| 2004年01月01日(木) |
あけましておめでとうございます。 |
年が明けて元旦のまだ深夜、NHKの「年越しトーク・心に灯をともす」で犬養道子氏・養老孟司氏の対談をやっていた。同日午後9時からのNHKスペシャル「日本再生ひとりからの出発〜村上龍とリーダー達の対話」と称して、作家村上龍氏と利根川進氏、カルロス・ゴーン氏・猪口邦子氏との対談が放送された。 自分が立っている場所がなかなか理解できずにいる。自分がどのような視点で、どのような視力で、どの方向を見ていけばいいのか、解っているようで解らない。国と国との境界がなくなり、グローバルなつながりがどんどん広がっていくように感じる昨今だけれど、自分自身について言えば、それ以前に、自分という存在が社会の中で、また自分の中でどう位置づけられているのかが解らない。都会に1人で暮らし、時給制で派遣社員という中途半端な形で職につながり、また新しい家族ももたない、社会の中で自分が立っている位置が、人工的に作られた公園の中の小さな池に張った薄氷の上であるかのような気がして、いつも落ち着かない。それは自分が選んで歩んできた結果でもあるし、本来やりたいことがあっての一過程なのだと自分で自分を納得させてもいるが、果たして、自分の深層はそれをどこまで納得できているのか。いつも不安のほうが表面に上がってくるのは、自分で自分をだましだまし進んでいるからなのではないか。 そういう悶々とした想いを毎日抱えている。そこから一歩でも二歩でも外に踏み出すきっかけを求めて、二つの番組を食い入るように観た。
出演した人は皆、国際的に活躍している人ばかり。スケールの大きい話になるのだろうかと思ったが、皆共通していたのは、今ほど、個人個人のものの見方、考え方が重視されている時代はないのだというスタンス。 戦争と平和の問題についても、結局は政治がどうするか、国家間がどうするかというのではなく、個人個人がどういう考えを持ち、どう行動していくかがこれから要求される世の中になっていくのだろうし、個人の生き方、人生のレベルでも、学歴や肩書きが問題となるのではなく、それらをふるい落としたところで個人が前方に何を見て何を考えていくかが重要なのだというのが共通項のような気がした。 村上龍氏とカルロス・ゴーン氏の対談を聞いていて、人生の成功者っていったいなんだろうと少し疑問に思ったこともあったけれど、生きていく上で、どれくらいの気概があるかが重要なのだということかな、と解釈した。 心に響いた言葉は沢山出てきた。 「ものを考えて、相手が何を言うかを聞く」(犬養氏) 「愛というものが生命を創る」(犬養・養老氏) 「目標に向かって努力している時、人間はハッピーになる」(利根川氏)
政治の倫理(???)によって、人の命がいとも簡単に奪われていく舞台となったイラク戦争、ほか各地の紛争について、各氏がどのような考え方を持っているのだろうという思いもあった。 別々の番組であったけれど、犬養氏、養老氏、猪口氏が図らずも同じようなことを述べていた。命の重さは、人間同士の信頼関係があってこそ理解できるのだという内容だった。人間関係が希薄になってしまえば、互いの命の尊さも見えなくなってしまう。それと同様に、国際政治の舞台でも、互いの信頼関係が成り立たない、成り立たせることができない間柄では命の重みも省みられることがないのだと、三氏が強調していた。
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