メルトン  2009年03月10日(火)
襲い掛かってくる思い出が伸ばす手は、まるで最新式のエンジンでも搭載したかのように恐ろしく速く確実だ。私は胸を明け渡さないようひたすら前を向いて駆け抜け続ける。きっとこの体の匂いや色を覚えられてしまっているのだろう。振り切れる気がしないのだ。だが私はただひたすら駆け抜ける。もうすぐ追い越されるとしてもそれをすべて、悲しみと怒りに変えて、メルトンのシャワーのように浴びてやり過ごすつもり。絶対にこの本心は渡さない。絶対に。全身を炎に包まれてでもやり過ごす、つもり。絶対だ。きっと。




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