Silicon Girl  2005年06月09日(木)
会社員として働いていると多くの誘惑がある。今の職場よりもっと素晴らしい世界があるのだよ?と語り掛けて来る有象無象の情報。影。忍び。ニンジャ。おかしら。くのいち。町奉行。様々な存在が私に無音で手裏剣を投げてくる。日常の闇からしゅっと投げられた8方手裏剣が私の胸にカツンと刺さる。私は日常の横一文字に流れる定期律の時間の中でウッとうめいてガクッと膝を付く。目に見えない致命傷の始まりだ。動脈からは見えない血液が漏れ出し、血圧の急降下で俄かにブラックアウトが訪れる。真っ暗になる視界、その中で、肉体の全身を放棄したところから次の世界への誘致が起こり出す。私はどこに行けばいいのか? 新宿2丁目で化粧をすればいい?ヨドバシカメラでフィルムを買えばいい?有楽町で彷徨えばいい?都庁の便所で手を洗えばいい? はうっ。兎にも角にも、便宜的な命の使い方などくだらないから止めてしまうべきだろう。だからと言って自分自身のことなんて信用ならないから、夢の実現とか自分らしさを活かして生きる、等とは言うまい。無洗米と聞くと「無線舞」ではないかと思う自分がいる。もう夜の10時になってしまうよ。朝7時50分にやっとスーツを着て、泣きそうになりながら会社に行くのだけれど。ああ、冷蔵庫にチーズがあるよ。君もどうだい。ダ、ダ、ダスキンはいかがかな。部屋の掃除をしよう。


毎日、文章を書くこと。決して衰えず、何らかの形で、ある一瞬の画期的な孵化に向けて、実体構造を外部へ向けて発現させるための飛躍を試みること。企てること。巨乳美人が胸元を強調して峰不二子みたいな動きをするように、私もそうあるべき。文壇の巨乳美人となれるのか? なれるのならシリコンで増量した肉体を薬物の手綱で無理矢理駆って挑んでも構わない。私は文章における瀬名さくらのようなものになってでも、ああそうだとも。肉体を己の意思で改造してでも、私はあらゆる常識的で定律的で定率的なものに、人為的なキメラティックを用いて勝負に挑む!瀬名さくらだ。



ややこしい口調で単調なことを言っていますが、要は、「今の生活のままでは腐って死ぬ」ということ。私は浮気癖のある団地妻のように、うつろな目で旦那的なものとの生活に、本気さを失っているのだよ。だからと言ってデパ地下で試食に喜びを見出すほどには凡庸さを持ち合わせることも出来ずにいる! 出てこいキマイラ!世界を焼き尽くせ!瀬名さくらをモチーフにしたキマイラを作り出して此の世を再び砕け散った現核物質のドアの向こうへ連れ去り、生命以前の状態に曝してやる!砂漠とシリコンに還るがいい!わああ。雪印!!!!チーズおいしいよう。ひーん。




My追加
新サイトでアート、珍スポットのレビュー特集中!

★Link『マーでございます』★




writer*マー

★↓729参加・総合リンク↓★

☆テキスト・アート☆

零壱【01】ランキング

☆☆ダークゾーン☆☆

エンピツ