告白。ただ、どうしようもない、告白。

2003年04月24日(木) 姉と私の違い

それを考えると落ち込むなぁ。

姉が心の病になったのは、きっと姉がとても優しい人だからだと思う。
私が心の病になっていないのは、きっと私の心がずるくて醜いからだと思う。

姉は、全部自分に溜め込んだ。
中学生の頃は私でストレス発散していたらしいけれど、それでもそれは決定的な苛めじゃなかった。
ストレス発散の為ならもっといくらでも酷いことはできただろうけど、姉はそんなに酷いことはしなかった。ちゃんと、加減はしていたんだと思う。
最も、それは当時の私には全く伝わらなかったけれど。
私にしてみればそれは謂われのない冷たい態度以外の何物でもなかったんだから。

…というか、本音を言うならば、これ、この姉が私に冷たい態度を取るという一番最初の私の姉への感情を決定づける物がなければ、私は当時ここまで姉を憎むことはなかったはず。最初の一歩が悪感情すぎたから、もう私の足はそういう方向にしか向かなかったんだろう。思えば私と姉の関係、その分岐はここからもうすでに始まっていたんだなぁ。


閑話休題。
姉の優しいところは、人の所為にしないところだろう。
一度目の躁病のきっかけ。あの時感情を爆発させて、その先生に怒鳴りつけることができていれば、姉が自分自身に溜め込む負の感情は少しは軽減できたはず。
でも姉はできなかった。全部、全部自分に溜め込んで、自滅した。
…完璧主義。自分を過信しすぎ。そして不器用者めー。

私のずるく醜いところは、人の所為にするところだろう。
姉を悪者にして、私は自分を守った。
全部自分に溜め込んで処理するよりも、誰かの所為にして…利用して心の負担に距離を置くことで私は心の病にならずに済んだ。
誰かを悪者にしてそれを非難することはとても楽。
それは一種の依存でもあった。
もし私が姉を悪者扱いせず、正面から受け止めていたら、私の感情は行き場をなくして私自身も自滅の道を辿っただろう。
とてもずるい考え方だけれど、私は姉を悪者にすることで私自身を保った。
最も、保てていたかというとほとんどギリギリの線で、だけれど。
…いや。…。保てていなかったの、かも。


とかく世の中は不条理だ。
心の優しい人が辛い目を見て、心の醜い人がのさばっている。



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深海 [MAIL]

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