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2002年12月26日(木) 恐怖!モ○ノの霊は岡山に憑依していた!!

ご存じのように、第81回全国高校サッカー選手権岡山大会の決勝に於いて誤審騒動があり、優勝を決めた水島工業高校の主力選手が全国大会の直前に思い悩んで自主退部するというまでに発展しておりますな。

へぇ、今までの苦労の甲斐あってついに全国切符を手にしたのにそれを辞退するなんてよっぽど辛い事があってんやろなー、どんな誤審で揉めたんやろ、と思って関連情報を漁ってみると色々と出るわ出るわ。この問題への関心の高さを再認識。ネットの普及・発展というのは素晴らしいもんで、すぐさま問題のシーンの映像、それもテレビ中継のものと保護者が撮影した別角度のものの二つを観る事が出来ました。で、それを観た感想。

どっからどう見ても入ってますって、アレは。

素人目には超高校級の見事なロングシュートがゴールに炸裂しているようにしか見えない。実況アナは「ゴォォールッ」と叫び、水島工の選手は地面にへなへなと崩れている。どう考えたって作陽高校の延長Vゴール勝ちが決まった瞬間でしょう。でも、そういう光景が繰り広げられている中で何故か主審はゴールを認めずプレーを続行させた。で、そのまま試合は進みPK戦へ。で、モチベーションが下がりきっている作陽イレブンが自滅してこの試合の勝者は水島工、という事に。

何度でも書きましょう、あのシュートはどっからどう見たって入っています(後にJFAも誤審と認定)。それが認められずにプレー続行というジャッジは「誤審」という範疇を超えています。この審判にはあのW杯審判の霊でも宿っているんでしょうか?必死でプレーして得点を決めてもそれが無効とされるんじゃあ、その試合結果として敗れた側になった方から「偏審」と言われても仕方ないでしょう。っていうか、あの位置にいてゴールが確認出来ないもんなんですか、J1でも笛を吹くような経験豊かな審判が。そして、あんたは何をしていたんですか副審さん。

ここで、ネット掲示板上で(って殆ど2ちゃんやけど・・・)目についた書き込みを幾つかまとめてみましょ。当たり前ながら情報の主は正体不明の第三者なので、書き込まれている中身の信憑性は定かではありませんが、次のような内容でした。

 ・作陽の前監督とこの主審は犬猿の仲でよく言い争いをしていたらしい
 ・主審は県内で相当な地位にあり、副審の判定も鶴の一声で覆るらしい
 ・前年の決勝でもこの主審は不可解な判定で作陽の選手を退場処分にした
 ・県外からも選手を集めている作陽が勝ち上がるのを快く思わない勢力の存在
 ・県高体連サッカー部長は以前の、審判委員長は現在の水島工の指導者

上記の事柄が全て真実ならば・・・つまりはそういう事なんでしょう...。

まあいいや。すべての責任は口裏を合わせて庇い合っているあの審判団を選定し、学校の運動場に置いてある様な昔ながらのパイプ支柱型ゴールを試合に使用し(あの国際試合やJリーグなんかでよくみるゴールネットを後方からポールで吊り下げるタイプのゴールってそんなに高価なのかな?)、試合後はだんまりを決め込んだ岡山県高体連ら主催者にあるのは間違いないでしょう。問題はその後。ああいう後味の悪い試合となり、終了後も連日物議を醸しているのによく素直にわーいラッキー、と全国大会に出場出来るなぁ。

高校スポーツというのは当たり前だけども一生に一度しか出来ません。授業が終わって一生懸命練習し、休みの日にもひたすら練習して栄冠を目指していきます。その3年間の集大成である選手権、努力が報われついに全国切符を手に入れた、と思ったら誤審で勝利が取り消され、本来の力を取り戻せないままに試合終了、自分達は敗者に――こんなのが同じ仲間でプレーする最後の試合になるなんて作陽の選手があまりにも気の毒すぎます。今迄の努力を全否定されて引退なんてあまりにも酷すぎる。

お釣りを多く貰ってしまった。お店の人がそれに気付いた。あなたならどうしますか?これを出来るものなら水島工の選手に尋ねてみたいな。水島工からすれば、延長Vゴールを喫した時点で既に負けている訳で、幾ら悔しくっても本来ならそれでおしまい。岡山大会準優勝として高校での選手生活は終わりを迎えた。それがどういう訳かひっくり返った。でも、形では勝者になったけど物凄く後味が悪い。辞退しません?普通なら。それかちゃんと白黒つけようと再試合を申し入れませんか?スポーツマンシップに則って。実際、チーム内部で出るべきか否か揉めたんでしょ?レギュラーで多数決取ったら辞退5で出場6だったんでしょ?少なくとも辞退すべきと主張した5人は自分達はVゴール負けしたとしっかり認識し苦しんでいるのに学校関係者は何をやっていたんでしょ。勿論、批判されるべきは主審や大会関係者であって、水島工の選手達もある意味で被害者ではあるけれど、同校の学校関係者は教育者としては如何なもんかと思います。実際、出場するか否かの多数決を取ったミーティングの後の監督の心ない一言によってエースストライカーの選手が退部を決意したそうですし。今後はあの高校野球青森大会の“深浦−東奥義塾”の試合よりもこっちの問題を「道徳」の授業で扱うべきでしょうな。

その後、水島工は全国大会で秋田商に敗れ、1回戦で姿を消しました。ネット上では完全にヒール扱いされ、試合後は「天罰」とまで言い放たれていました。あまりにも予想通りの結末過ぎて、やっぱり辞退なり再試合なりして漢を上げるべきだったんじゃないかなー、と私は普通に思いました。暫く、地元は兎も角として全国では同校といえばこのイメージで語られる事と思います。


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