日記ふう雑感 ひとりごと
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「理化学研究所脳科学総合研究センター創立10周年記念事業シリーズトーク”脳も知らない未来へ!”『セッション3脳と教育』」(長いタイトルだぁ)を聞きに東銀座時事通信ホールへ行ってきた。
出席者は理化学研研究員他、東大情報学環教授、小学校教諭、小学校校長。面白いのが人間国宝の能楽師弘田裕一、将棋棋士田中寅彦の両氏が加わっている事であった。教育現場に脳科学がいかに寄与できるかについての討論だったが、まず印象に残ったのは、広田氏の能の舞い。次が、脳科学者たちの「脳科学は万全ではない。教育の現場は、今まで積み重ねた経験の大事な部分を切り捨てないでほしい。」という発言だった。
東大情報学環はユニークな研究をしているといつも思うが、今回のトークは、同じ東でも北のほうの大学の脳科学研究がメディアと組んで前頭葉神話を広めつつある事への警告を強く発している内容でもあった。最近、教育思想史の(まだこの領域健在なのだ、細々とだが。)ある先生と、科学一辺倒じゃ教育は“語れない”のだと“語って”いたところだったから、聞くほうとしては、先端科学でもまだまだ“人”の部分がないがしろにされていないことに安堵もし、期待も持てた。問題は教育関係者である。教育者は保護者や一部のマスコミに惑わされることなく、人の勘とか情動などと科学を冷静に眺められる立場にいてほしいものだ。
それにしても、臨界期や学習の可塑性が可視的に示されたり、記憶のメカニズムが脳の機能から説明されたりすると、ついつい大きくうなづいてしまう。私は科学の進歩は歓迎する立場をとりたいが、一方的な宣伝に流されないでほしいという今日の科学者たちの言葉をどう捉えるか。先日の川島隆太氏の講演といい今回のトークといい、科学を動かす大きな力を持っているのは一般大衆だといえるのではないかとふと思った。
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