日記ふう雑感 ひとりごと
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電車に乗った。 いつものアナウンスが聞こえた。 と思ったらいつものではなく、 「本日は車掌室マイクの故障のため車内放送が出来ません。 大変ご迷惑をお掛けいたします。」 と言う車内放送だった。 JRの車掌室はさぞかし複雑な機械が置いてあるらしい。
“車内放送が出来ないという車内放送”が終わるや否や、 今度は深キョンばりのかわゆい女子高校生が、 ドアのガラス窓に向って携帯電話で話し出した。 きんきん、というか、甘ったるいというか、だるっこいというか。 とにかくそこらじゅうに聞こえるタイプのあの声である。 「もしもしぃー、うん、いまぁ、のったとこぉ。どおするぅ、あー、きこえナ〜イ。あっ、あん、きこえたぁ、きこえたぁ。あそぶんならオ○○ヤのえきにいるしぃ。・・・」 (漢字を使って書く気にならない。)
車内放送がないと、余計なものが耳に入ってくる。 小うるさいと思っていた駅ごとのアナウンスは案外リズムを作り出していて、 他の音を意識の外に置く役目を果たしてくれているのかもしれない。
なんたって、 隣のおばさんはアル中に近い旦那の酒癖に手を焼いているし、 後ろのおじさん二人はどうも町内会の仕事仲間だ。 そっちの男女は小学校の先生で、こっちのOLさんの帰り道には安い八百屋がある。 ・ あっちの小学生は塾で“口に出せねー”様な点数だったが、 向こうにいるサラリーマン(か?)はイタリア旅行でのホテルが当たりだった。
意識の外はこんなに大騒ぎだったのか。
降りる時にまたアナウンスが入った。 「本日はマイクの故障により・・・・・ご迷惑をお掛けしております。」
“ご迷惑”とはこういうことか、ふむ。
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