遺書

2008年04月02日(水) 1816 スクランブル交叉点

加速する世界の中で僕は君の手を離した
離れていく君をもう見ることはなかった

僕は僕の速度を君は君の速度を
確かに刻めど二人二つの速度では
生きていけないこの世界

縛り縛られ十幾年
優等生に相応しき人生への反抗として
華々しく規則を破るその機会を
甘くて如何し様もない考えの象徴として
青々しく規則を破るその機会を

僕は失った

閉ざされた空に廻り廻る電線の檻は
この世界の不自由を象徴していた
冷たい雨がコンクリートを打つ
涙もきっと、冷たかった

僕は僕の速度で君は君の速度で
今日も生きていく

二人の恋はすれ違いで生まれた摩擦の様に小さくて
遠い時間に、残って消えた


 < 過去  INDEX  未来 >


MY DEAD BIRD [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加