遺書

2006年11月03日(金) 1304 鳩サブレシンフォニア/1400works

#1 当方、現実を認識できません

甘ったるい思考回路に酔って笑うことがありました
甘ったるい思考回路が幻と知り泣くこともありました

笑いながら泣いて居たら
どちらかにしろと言われました
私は笑うのも泣くのもやめました
どちらか選べませんでした

一人の部屋の出来事でした

誰が私を呼んだのか
私が誰を呼んでいたのかは忘れてしまいました

甘ったるい思考回路の世界では
私は誰かに愛されて居ました
私も誰かを愛していました

でも現実に私は白い部屋にひきこもりっきり
窓の外に浮かぶ鳩さえいとおしい
誰を愛しても報われないと現実に知っていました

だから甘い甘い夢を見ます
いい加減現実を直視しなさいと聞こえましたが
私は聞こえないふりをしました

今日も一日が始まります
鳥の鳴き声さえ最近は耳に残りません


#2 当方、夢について忘れています

小さい頃には思い描いていた夢を
今の私には思い出すことはできません
あれほどに強く願っていたのに
今の私は微塵も思ってはいません

生きていく度に私は何かを失っていきます
何を得て失ったのかはわかりません
お金でしょうか
地位でしょうか
社会性でしょうか
いずれも大して欲しいとは思えません

望まずとも生きるをすれば手に入るそれを
捨ててまで望みたい夢は
今の私に思い描くことはできません

夜に見る夢は
成りそこないの願望なのでしょうか

欠陥しているんでしょうか
それとも完成しているんでしょうか
夢を見ることは欠陥で
建前をうまく使うことが完成なのでしょうか

生きていくを繰り返し続ければ
私は死んでいきます
生きていくをやめてしまえば
私は死んでしまいます

夢を見るためには
死んでいくしかありません
死んでいては夢を見ることは叶いませんのに


#3 先方、一人で詩を謳います

おうちに引きこもって思いをつづっていても
君の望みは叶わないというのに

君はいつまでもこの世界で
ひとりぼっちを繰り返す

外に出れば
冷たい観衆が君を見るけれど
中には君の求めるものが
あるという

君はいつまでもこの世界で
他人の訪れを待っている

助けての声を出さない代わりに
わかりにく暗号を叫ぶ
君のおうちには
誰も来てくれないという


#0 未理解詩/鳩サブレシンフォニア

君に愛されるがゆえに君のすべてを愛せる
そんなふたりのシンフォニア

奏でるのは少女のその、か弱い手
僕はただ、そのか弱い手を見守っているだけ

私を一人称としているのは
僕の中の少女の幻影

彼女がただ、幸せになれるように謳っている
彼女が謳っている、又は彼女の為に謳っている
どちらの意味でもあっている

彼女がいて、僕の歌がある

そんなひとりのシンフォニア


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