遺書

2006年08月31日(木) 1240 東京シンドローム/蝉の声、夏の終わり *

すべてに絶望したときに、
思い出すのは幼い頃の記憶や、憧れ

心的外傷や、不幸な記憶は
日々重ねられる記憶に塗りつぶされ
幼い記憶は甘い甘い、想い出だらけ

笑ったこと、笑えないこと
成りたかったモノ、成れなかったこと
現実が辛ければ、辛いほどに
甘い想い出に溺れてしまいたくなる

絶望し、現状打破を希望し
現実は、何も変わらず涙し
嘔吐し、死にたくなった

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八月の終わりに蝉は死ぬ
絶望を抱いていようが、希望を抱いていようが
路傍の石と同じように静かに転がる

七年もの死んだような歳月の後

蝉は短い一生の中で何を見るのか
数週間と満たない世界の中で
蝉は生まれ、愛し合い、そして死んでいく

蝉よりも長い一生の中で僕は何を知るのか
希望を抱き、絶望を抱き、やがて灰と散る

十六年もの何も無いような歳月

蝉よりも長く、蝉よりも意味の無い人生
何を残し、何を成せるのか
出来ることは、何も無い


窓の外では蝉が鳴いている
まるで死んでいくことなど、関係ないかのように


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