夕暮れのオフィス、
私と私の世界は赤く照らされている。
そこにはただ作者である私と、
何かのオマージュである編集長が居る。
静止した世界で最初に動き出したのは私で、
「すいません、編集長。
時間がなくて書き上げられませんでした。」
と言った直後、
編集長は右手を握りしめ机を強く叩いた。
「おめぇは読者さまをなめてんのか。
おらぁ、おめぇをそんなヤツに育てた覚えはねぇべ!」
宙を浮いていた彼の左手の行方は私の右頬だった。
夕陽に照らされた頬がそれ以上に赤く染まる。
痛みに手を当てながら私はただ、涙を流して反省をするしかなかった。
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