遺書

2006年06月02日(金) 1150 記憶海路

視覚を手に入れたとき
世界は既に崩壊を迎えていた
両手は壊れた人形を握っていて
無彩色で描かれた廃墟と浜辺に立っていた

歌声の響かない浜辺を
裸足のままに歩き始めた
何処まで行っても浜辺は終わらず
誰一人見ることは無かった

歩き続けた足の裏には
記憶の欠片が刺さっていて
それを見つめた人形は泣いていた

何一つ理解することのできないままに
夢は朝を迎えて、世界へと帰還する
この記憶の回帰は何もわからずに終わってしまう


*心理描写


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