遺書

2005年11月02日(水) 遭難

口笛は何故遠くまで聞こえるのでしょう。
と問う彼女の居る空は如何なる高さになるのでしょうか。

手を伸ばせば星に届きそうな空とはよく言いますが、
彼女の手からは何が掴めるのでしょうか。

車イスの友人も、人殺しの小父もいない私は
いまだ何一つ掴めていません。

ただ、山羊飼いの少年や年老いた犬の友達は居ませんが
それはそれでよかったのだと思い出す。

どの雲も私を待っては居ません。
その理由を教えてくれる小父も居ません。

そんな事を思い出すのも最後になりそうなくらい、
高い高い山の上で声など既に出ない。

そろそろ思想も途絶えていくのでしょうか。
アルプスには程遠い高さになりますが、それでも構わないと思ってしまって。

そんな思想を最後に残して、私は凍えていきます。
数万年後に人類との出会いを楽しみに凍えていきます。

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