遺書

2004年05月02日(日) 第87話以下 8作 *******

第87話/マイナス理論/
デコで卵/空気を吸った/
憧れ理論/L.A.3/
不死理論/朽壊

それでもエクスプロードは翼を拡げて飛んでいった。
太陽はそれを迎え撃つ。月もそれを迎え撃った。
しかしエクスプロードは堕ちない。
世界はそれを迎え撃つ。宇宙もそれを否定した。
しかしエクスプロードは飛ぶことをやめない。

エクスプロードは私を超えてしまった。

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女の子に騒がれたい
→裸になって歩いてみた
→逮捕された

試験に受かりたい
→カンニングロボを作った
→ロボットが自分のテストをカンニングした

ピーマンは食べたくない
→隣のヤツのに入れてみた
→気づいたらピーマンが増えてた。入れられていた。

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外に見える私は、ビルの合間にある卵を抱えている。
鳥がひたすらに捕まったままであるそのかごの中で、
私は静かに息をしていたらしいのだけれど、
だれも私に気づいていなかったり、いたり。
しかし、やっぱりでこが卵は割るべきではない。
それが、私の結論だった。

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吸ってー、吸ってー
吸ってー、吸ってー

息をする。息をする。
私は息をする。息をする。
息をする。息をする。
私は息をはかない。呼吸をする。
私はスイープする。
私は掃除機だ。

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あこがれてます。
どこが、と聞いても答えられない。
あこがれてます。
細かいことはいえない。
ただ、呪文のように言った。

よく知っている。自分が何なのか。
僕が何を思っているかを。

よく知っている。このことが何なのか。
こう言うふうになるということ。

これを言ってもどうにもならない。
自分だけは安全だということを知っている。

あこがれています!
…ありがとう。

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世界に見つめられている。
うかうかと僕は領域に入ってしまった。
どっぷりと深い世界にはまず調べる必要がある、
それが僕の当たり前。
その前にやられては何もできない。
もう、探求も脱出もできない。
仕方がないので生きていこうと思う。
L.A.

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死んでも仕方がない。
死んでしまえば何も残らないのだろうか、
セカイは僕に何も残さないのだろうか。
僕はセカイに何も残さないのだろうか。

死んでしまったら何が残る。
悲しみもやさしさも何なんだ。
思い出も何もない。
その先には何がある。

みんな先のことを言う。
なんなんだ。
じゃあ、みんな死んじゃえ

それがみんなの理論だった。

今、みんなが死んでいく。
しかし、僕は死なない。
何故?それは、死を望まないからである。
終わりを望まない。それこそが僕の不死である。
何があっても僕は死なない。それだけでいいのだ。
先を望めば死んでしまう。それが僕の理論だった。

つまり僕が、死を望むときが死になる。
僕が残せるものを残したら、
世界が僕に何を残すのかを見たとき。
僕は初めて死ぬことになる。

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手が朽ちてゆく
手が朽ちてゆく
アナタを抱けなくなってゆく
僕を繫ぐ物がなくなってゆく
つながらなくなった僕は、
朽ちてゆく
朽ちてゆく


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