彼女を止めたい、だけど力がない。 だから僕は願いつづけた。 だけど、今、願いつづけた意味は…。
願いをかけた、だけど彼女は死んだ。 ―17歳を最期に彼女は命を尽くす。 限界の向こうを知りに、探究心で。 唄を、唄いながら…。
そもそも、僕が願いつづけた神とはなんだろう。 人が神を想像したなら、神が人の形をしているなら、 神は人なんじゃないだろうか。人の妄想、どうもないこと。
―常識はその意見を否定する。 常識って何?多数決で決まった当然。 つまり、僕は人に否定をされている訳。
嗚呼それって、僕が願った物は、 多数の人に肯定される、妄想ですか。
神とは何ですか?すがる物です。
真実を思い直し、絶望の中。神は絶望を与えた? 真実の中思い直し、自分だけを信じる。 神を思い切り蹴っ飛ばした、心の中。
限界の向こうの彼女を、僕はもう捕まえられない。 とても綺麗に、彼女が最後に残した物は反抗。 常識へ反抗する、僕への力。
霞んでいく目の前の視線。 僕の眼が涙ぐんでいただけ。 何で泣いているの?わからない、ただ。 ただ、もう泣かない気がする。
泣かずに生きていこう。 真実を求めよう、隠している常識に反抗して。
彼女の求めた真実を僕は、見つけられるのだろうか。
最後に残るもの ⇒ 最後に残ったもの
|