咲くことを止めた花のように。 生きる目標をなくした僕ら。
今日は久しぶりに夢を見る。 …まだ彼女が生きているとき、 彼女は目標を持っていた。 花のように生まれたときから、 咲くことを目標に生きていた。
どうでも良い日々の中に彼女は居た。 たった一つの花のように。
飛べなくなった竹とんぼのように。 生きる必要をなくした僕ら。
今日は久しぶりに唄を唄う。 …その唄は悲しい唄だった、 それは彼女の好きな唄だった。 けれども今は悲しいだけ。 彼女は意味を持っていたのに。
どうでも良い世界の中に彼女は居た。 まるで意味を教えるように。
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