TWILIGHT DIARY
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今市子さんの新刊、「百鬼夜行抄」の第10巻を読んだ。
「百鬼夜行抄」は、妖怪、物の怪、人の霊などを見る事が出来る、 所謂、見鬼(けんき)の妖力のある、普段はごく普通の青年をめぐる物語である。
第一巻から、ずっと読んでいるが、非常に面白い。 現代の日常生活を舞台に、超現実な百鬼夜行の世界を描いており、 一見なさそうで、実は、この世のどこかではありそうなお話ばかりである。
お能における登場人物のように、もうすでに命を失っているはずの者が、 報われなかった心情や、憎悪の念などを果たしに、この世に現われる。
彼らは、過去と現在、あの世とこの世を、その強い念の力で行き来する。
この本を読んでいると、今、自分が存在する現実のこの世は、 本当に現実の世界だろうか、夢や過去なのではないか、 という、不思議な、何ともいえぬ感覚に囚われてしまう。
今でも、この世のどこかでは、百鬼が夜行し、 悪霊に操られた人間どもが、百鬼以上に悪行三昧しているに違いない。
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