*ブルーノイズ*
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 それなら見せてあげる。
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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空が。
空が堕ちればいいのに。

そんな風に想う出来事があった。

それから色々なことが色々とめぐって。
結局は如何にも出来ないという事実だけが私の心をザクザクと切りつけて、

きっとそのうち、こんな感情は死んでいく。



『カッターある?』

「どうして?」

『切りたいから。』

「・・切ってどうするの?」

『血が見たいだけ。』



何気なく吐かれる、普通の声の何気ない口調。

本当に何気ないのではなくて、そんな口調で話せるくらい、ココロが痛んでいるってことくらい、すぐ、わかる。

馬鹿だ。

悲しくて仕方がない。
少し前まで、
くだらないことで笑いあえていたはずなのに。
それは夢だったかのように、
新しい感情に塗りつぶされて見えなくなっていく。


「カッターはないけど。かみそりならあったよ。」







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目の前で腕に刃を充てた。

切ってもよかった。もう、そんなことはどうでもいいような気がした。

血をみれば、アンシンするの?

それなら。

いくらでも見せてあげるよ。


私に架かっている言葉の呪縛を、
かけた張本人が目の前で軽々とその呪縛をこえていこうとしてる。

何処かイライラした。
何処か苦しかった。
何処か悲しかった。

だけど、感情の殆どは、衝動的だった。



ものすごい力で腕から剃刀をもぎとられた。



・・・嫌なのよ。
そんなにアナタのココロが苦しんでいることが。
嫌なの。痛いってゆっているのが聞こえてくるのに、何もできないことが。


泣かないで。なんて、いわない。
だけど、
泣いてしまう出来事があったという事実が苦しい。








2006年04月29日(土)
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