再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 沖縄本土復帰五十年企画 4館合同公演 「島口説」

沖縄本土復帰五十年企画 4館合同公演 「島口説」


https://m.youtube.com/watch?v=wxBMp8j0Uq4&feature=youtu.be

昭和54年北島角子の一人芝居として初演され、昭和56年文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞 受賞。
沖縄県浦添市、与那原町、西原町、南風原町の合同企画です。

米軍基地の町にある1軒の民謡酒場。
店で働く2人の女が独特のウチナー大和口で語りかける。
「私の話を聞かないと本当の沖縄の琴はわかりませんよ」
そう前置きして語りだしたのは・・・・ 沖縄戦のこと。
廃墟の中で乙女となり、メリケン粉の袋で作ったワンピースで花嫁となった青春。
土地を取り上げられ、三線を弾き、歌を歌うことで抵抗に立ち上がった父の生き様。歌と踊りと語りに載せて二人が演ずる山城スミ子の半生。そこに浮かび上がる沖縄のこころ。

脚本:謝名元慶福
脚色・演出:藤井ごう
出演:城間やよい、知花小百合、平良大(歌・三線)

主催:公益社団法人全国公立文化施設協会 アイム・ユニバース てだこホール
企画制作:一般社団法人エーシーオー沖縄


《公演日時》
・9月16日(金) 19:00
 アイム・ユニバース でだこホール(浦添)
・9月18日(日) 14:00
 与那原町 上の森かなちホール
・9月23日(金/祝) 14:00
 西原町 さわふじ未来ホール
・9月25日(日) 14:00
 南風原町立 中央公民館 黄金ホール
《チケット料金》
前売り大人:1,000円
当日大人:1,300円
高校生以下:500円
※未就学児入場不可

2022年09月15日(木)



 「坂の上の家」戯言。

演出の戯言

どこにでもありそうな家族の話だ。
あたり前にあるような家族の話だ。
あたり前にあると思っている事は、
ある時、なんの予告もなく奪い去られる。
なくなって初めて、
あたり前ってあたり前でなかったんだと、気づかされる。
大切なものに気づかされる。
どこにでもありそうで、でも何かを失って、
だからこそお互いを大切に思っている家族の話だ。

あたり前を舐めてはいけない、
そのあたり前の人々の一見なんでもない日常が、世界を現したりするのだから。
頑張って、ダメで、悩んで、格好良くないし、未来に希望と一緒に不安を抱いたり、ヒーローにはなれない、でも誰かを想う。どこか、誰か見知ったよな愛すべき登場人物たち…。
役を見つめ、自分を見つめる。
表現者は自分でない人間に、そして、自分とゆう人間に、もっともっと興味を持ち、識ること想像することが必要だ。
小さい世界から、大局を見つめることだってできるのだから。

芸術は死者の声に耳を傾けることである。と言った人がいる。
このコロナ最盛期の8月9日に、この作品で皆様と手を繋げることに深く感謝します。
どうぞ最後までごゆっくりご覧ください。

追記:食事のシーンが多くありますが、このご時世、泣く泣く匂い香るような「皿うどん」や「ちゃんぽん」をお見せしない選択をしなくてはいけなくなりました。皆さんの「想像力」が頼りです。観終わって、誰かと何かを一緒に食べたくなったら……いいな。

藤井 ごう


2022年08月09日(火)
初日 最新 目次 HOME