再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 エーシーオー沖縄「洞窟(ガマ)」劇評と在り方と。


舞台縦横ときどきナナメ
舞台「洞窟(ガマ)」が問うもの 沖縄戦から75年 極限状態でせめぎ合う生と死
舞台縦横ときどきナナメ:舞台「洞窟(ガマ)」が問うもの 沖縄戦から75年 極限状態でせめぎ合う生と死 - 毎日新聞 (mainichi.jp)

https://mainichi.jp/articles/20201231/k00/00m/040/050000c

昨年末の段階で、毎日新聞デジタルに書いてくれました。
公演の意義を劇場で感じ、それを未知の方にわかるように書いていただけてありがたい
どうしてもコロナ禍で限定人数のさらに限定でやらざるを得なかったものが、新しいステージに向けられるものになります。

また、琉球新報が1月20日(水)朝刊に大きく
「沖縄戦の本質にせまる」25年ぶり、名作に新たな命
として取り上げられ、

22日(金)沖縄タイムスにも
『「生」への葛藤生々しく』極限状態の人間像表現

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/696084

二誌とも今回の2020年再演に向けた描き直しにも触れ、
「今」この作品がやられることの意義、必要性についても触れてくれました。

10月末に中止になった作品を、
勿論結果論ではあるけれど、収まるどころか増えている現状の中で公演することを、無謀とも言われた中でしたが、
「今」しかできない「今」しか渡せない「今の実感の中でしか紡げない」物語、「人間の生きざま」がそこにあった。

緊密なある意味の究極の悲劇を創りながら、
でも、稽古場は創造に満ちていた。可能性を探求し、笑いにも満ちていた。中止になったことで、特別な思いが芽生えていたこともあるし、足を引っ張られる色々への思いも皆が動力に換えたのだ。
…とはいえ、やはり「もっともっと」となる気持ちは変わらないのだけれど。
いずれ近い時期での公演がもっと開かれた人たちに共有できる機会を望みます。
公演の舞台写真と、メインテーマです。
雰囲気だけでもお届けします。

https://youtu.be/6UynmjEKkjs

効率ばかり求められるようになってきた
アナログの世界で。




2021年01月26日(火)



 やれる事を。

旅公演は旅立っていった。
この禍の中、芝居を待っているお客さまのために尽くすだけ。
と心で決めて、最善を探る。最善。
とはいいつつ、
このコロナ禍、短期間でのモノづくりは、さまざまな軋みを生む。
誰のための芝居なのか、もっと創造力豊かな時間でいい筈だ。
それでもいい出逢いが創れたらと思う。
芝居を無傷でできること自体が奇跡みたいな今、
僕らに何が出来るのか。
場があること自体、恵まれている。
舞台と客席の出会いに、
その客席に勇気と楽しみと、非日常の豊かを。

やれる事を個人がしっかりやって、
そして、ちゃんと完走して欲しい。

下旬初日のリンボンは、緊急事態宣言もあり、とりいそぎの中止。
俳優さんの力もあって本の下地も整い、道具も決まり、
絵も決まったところで…
やはり、このやるせないとゆうか、
あてどころのないとゆうか、
思いはどうにもこうにも仕方ない。解消されない。
それでも私なぞ、飛んだ作品あれど、年末沖縄はリベンジを果たせているし、
仕事も、モノづくりも続いている、有難い身でありながら。

そんな、今できる機会について珍しく養成所(卒業公演を控え)で話したりしながら、ふとできた時間を、色んなものの豊かに繋がるようにと使うのだ。
もっとおもしろいものを、そこに誠実に。

現場はとにかく
主宰やらの算用はもちろんあれど、
『演る』という一択で、研鑽を積むのだ。
そこに私個人の感情は関係がない。
もちろん、無謀なこと、をするのではなくね。

養成所は、一年制になったけど『イプセン』。



2021年01月18日(月)
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