再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 アトリエ、休演日をぬけ

休演日に、スターダス、
そして今日20日は、朝一番からO大の秋学期が始まる。
大人しくそちらにかまけていられないのである。
先の打ち合わせもストップしている。
とにかく、今、新宿に運んでくださる方々に、
どれだけ上質なモノを提供できるのか。
難しいの先へ、
命かけるのである。
女優陣のチームワーク(日本人のいうそれではなく、適所で個人が立ってプレイできていること)は日々上がっている。
公称は休憩含みの2時間55分だけれど、実は2時間50分になっている。
稽古で本当の意味で掘り下げてきたモノが身を結ぶ時。
足りていない掘り下げがあるならば、言い訳せず、甘えず、見直すべきだ。
つい18日にとある学校で迎えた「冬物語」(本番←やっていたんかい!このスケジュールで…、原作シェイクスピア演出わたし)じゃないけれど、己の限界だと思うことを認めて、その先への努力と踏込む勇気を持って欲しいと思う。卵だからできる、とか、そうゆう事ではない。先へ本気で進もうとする姿勢があるかどうかだ。その姿は武骨でも美しいし、ガムシャラさがもっとあって然るべきなのだ。そしてその先にもっと豊かな物語が展開する。
しかし、客席はどんどんと寂しくなるようである。
ので、
これも、有無を言わさず伸ばすのである。観てもらわなくちゃね。
24日まで。
この先のチケットは、まだまだ売るほどあります。


青年劇場第117回公演『アトリエ』
(作=ジャン=クロード・グランベール
/訳=大間知靖子/演出=藤井ごう)

戦後パリ。小さな縫製工房で働く女たち。物不足の中でのやりくり、夫のグチ、子どものこと、噂話、恋愛、結婚…お喋りは尽きない。
戦争は過去のこと。でもまだ夫が強制収容所から帰らない女もいる。
語らない、語られない真実。それぞれが負っているもの―。戦時体験や民族の違いをどう乗り越えられるのか。
笑いと涙のなかに、確かなメッセージが伝わる名作。
『郡上の立百姓』で圧倒的な迫力とスケールで人間を描き、第19回千田是也賞を受賞した藤井ごう氏と青年劇場が、フランスを代表する現代劇作家グランベールの傑作で再びタッグを組みます。


【日時】
9月

21日(木)14:00/19:00
22日(金)19:00
23日(土)14:00/18:30
24日(日)14:00

【料金】
一般・5150円
U30(30歳以下)・3100円
中高生シート・1000円
※団体割引、障がい者割引あり。
※平日の夜、演劇人割引あり。
◎全席指定

【問い合わせ・お申込み】
チケットサービス03−3352−7200
ticket@seinengekijo.co.jp
FAX 03-3352-9418

作品へはこちらから→http://www.seinengekijo.co.jp/

2017年09月20日(水)



 「アトリエ」毎日新聞掲載。

青年劇場
「アトリエ」 消せない記憶に向き合う形描く
毎日新聞 2017年9月11日 東京夕刊

 青年劇場が15〜24日、フランスの現代劇作家ジャン=クロード・グランベールによる「アトリエ」(大間知靖子訳)を東京・新宿の紀伊国屋ホールで上演する。第二次大戦中にドイツ占領下のフランスで起きた出来事を背負う人々の思いが、縫製工房を舞台につづられる。演出は、昨年度の毎日芸術賞千田是也賞の藤井ごう。

 舞台は戦後のパリ。レオン(杉本光弘)とエレーヌ(名川伸子)のユダヤ人夫婦が経営するアトリエでは、夫が強制連行されたまま行方不明のユダヤ人のシモーヌ(崎山直子)、古株のマダム・ローランス(藤井美恵子)、年ごろの娘をもつジゼル(高安美子)らお針子たちがおしゃべりをしながら働いている。フランスのユダヤ人移送という負の歴史。「大きなテーマを背負っているんですが、同じテーブルで仕事をする女性たちが、子供や生活の悩みを話していて、そこは分かるなというところから世界が近づいていくと、ものの見え方が変わってくるかなと思う。読めば読むほど、よく書かれている本だと思います」。消せない記憶に、さまざまな立場の登場人物たちが、それぞれの形で向き合っていく。「書き分けは見事なものだなと思う。それをどこまでつかんで言葉を発することができるか。“おばちゃんたち”が、ワーワーしていて面白いなって思ってもらえれば」

 問い合わせは03・3352・7200へ。【濱田元子】

2017年09月12日(火)
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