再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 渡仏5日目〜帰国の日

渡仏5日目、
朝はやっぱりダメだけど、昨日仕事をしていて諦めたパッキングの作業のため、あーだこーだする。
トニカク今日は早いのである。
マシンのコーヒーも慣れ親しんだとこだけど、
ユッタリと行きたいものだ。
9時より30分ほど遅れて、地下鉄を乗り継いで当該地まで。流石に風邪薬を探そうとするが、その時間に開いている薬屋はなく。地域で一店は開けなくてはならない決まりがあるらしいパリの日曜日はのんびり。ショコラティエとエスプレッソで、パリジャンのような朝食。日本では絶対にやらないが、これが…美味い。やっぱりパンが美味しいのです。
その町の劇場や、シナゴークや教会も歩いて見つつ(そう言えば、舞台の美術の為もあるのだけれど、どれだけ建物と屋根を写真に収めたことか…)
途中で薬も買って(症状言ったらものすごい種類を勧められる…)、マルシェへ。
D・Yさんは、すごくお土産にと勧めてくれるのだが、多分僕がでっかいスーツケースでやってきていると思っているのだろう。二、三泊用のスーツケースに、資料など本が殆どで、入るところありません。しかし、どれもこれも美味しそう。負けてチーズは試食して買ったけど、それで終わり。
蚤の市も見るだけ。
12:00最後にオイスターで白ワインとしゃれ込んで(いや、体力を回復したい訳である)、この旅のアテンドの御礼。
スーパーシャトルとゆう乗合タクシーの時間ギリギリまで歩き慣れた街並みを闊歩して、フロントに預けた荷物を出してもらって(D・Yさん曰く『あ〜それは小さいですねぇ』)13:40いざCDG空港へ。
…名残惜しい。
17:40帰りの飛行機約12時間。
帰国後を考えると、しっかり眠るべきなのだが、はてどうなることやら。
人の縁に物凄く助けられた渡仏5日間。
短かったけれど、買う土産より、身体におみやげいっぱい詰めて、
実質的にも、原書の戯曲、
イディッシュのタンゴ・踊りの音源.
収容所など資料などなど。
インタビュー音源。
もらったメッセージ・写真などなどなど。
明後日から『アトリエ』事前稽古集中5日間。
政情やら予算やら諸々で二の足を踏む思いもあったけれど、やっぱり来ると来ないは全く違う、とゆう実感ばかり。この体験を如何に稽古場で共有してもらうことができるか、
今週が大切だ。。。
兎に角身体を回復。。。
放ってきたことも沢山。。。


2017年06月18日(日)



 渡仏4日目

ホテルに帰ってから〆切迫ったまま放置されている文章を作ったりして、
美味いものを食すも体調は戻らず、まぁ大丈夫、と奮い立たせつつ、今日は朝の待ち合わせまでゆっくりと。バスタブがあるのが、本当にありがたい、お湯もちゃんと出るし。←こんなこと昔は考えもしなかったが…
10:30移動開始、
まずは私がどーしても行きたかった、ギュスタブモロー美術館へ。バス。
アトリエとしても使っていた建物の、壁とゆう壁に、絵がかけられ、鑑賞、とゆうよりも圧倒される。好きなものに取り囲まれる、そしてその情報量に潰されそう。もちろん心地よいのだけれど。
ここは兎に角圧巻。
一日中、酒を片手に(?)座っていたい。
昼食を青島ビール片手に中華して、
30年前に見ることのできなかったエトワール広場の凱旋門。やっぱり圧巻。(でも特に登ったりはしない)
そこから歩いてエッフェル塔広場へ、やっぱりの目玉なのね。30年前は途中まで階段で上ったな…やら、その広場でオートフォーカスカメラ(その頃は蔑称を自覚無しに使っていた)を盗られそうになったのを、不意に思い出す。景観。
この数日、たった数日しかいなかった30年前の記憶がパッと蘇ってくる瞬間に多く出会う。
まぁ、この地は、その後の人生設計(て全然その通りにならなかったが)を決める大元体験では確かにあったのだけれど。
エッフェル塔も登らずに、横を過ぎて、日本人館の裏手に、嘗て、競輪場があった。『ベル・ディヴ』事件(1942年7月16日17日、14500人のユダヤ人がフランス警察の主導の下、収容所に移送される前に、収監された)。記念碑しかないことはわかっていたけれど、これが見つからない。
しかも付近工事中だし。
しばし歩いて、工事中バリケードの奥に、壁プレートがあるのをD・Yさん発見。
エッフェル塔のお膝元、似合わないプレートのメッセージだけがある。
訳してもらいながら見ていると、フランス人がアジア人が凝視しているものに興味を持ったのか寄ってきて。英語で話しかけてきてくれる。
ご本人曰く、これこれこうゆうことがあった、そのプレートだよ、と。
ご本人も界隈の人だけれど、こんなプレートがあったとは知らなかったそうだ。忘れないために必要だね、とも。
わかっちゃいたけどの拍子抜け感はあるけれど、やっぱり見るべきところだった。そのフランス人との出会いも含めて。
夜は、こちらに在研で来ている俳優さんと会って食事する(呑む?)予定なので、それまでの間、昨日見られなかったルーヴルのドラクロワ狙いで。再見。
また、その間に、映画になっているフランスの戯曲を手に入れたくて、訪れたコメディフランセーズ側の本屋になかった戯曲を、D・Yさん遠出して手に入れてきてくれた。感謝。
そのあとちょっとだけお土産の為(オススメしてくるなはD・Yさんだけど(笑))のショッピングをして、
ホテルそばの、駅前噴水で待ち合わせ。
芝居を観たことはあるけれど、初対面です、因みに。
D・Yさんも折角の機会だからご一緒しましょ(演劇制作の仕事もしているから)と三人で、どこか安くていい店は…
など暫く歩くも、三人とも知らないので、結局、BIOマーケットでワインとおつまみ購入し、セーヌ川沿いで乾杯。
これがロケーションも含めて最高な訳です。
しかし、どんだけ外で食ってんだ……(これだけピーカンが続くのは珍しいそう)
すっかり暮れるまで。
ご本人は、9月には日本に戻られるので、『アトリエ』観てもらった時に再会しましょう、新宿の居酒屋で、と別れる。
明日は夕方の飛行機で離れる日。
早いなぁ…
体調は、芳しくない、そりゃそうだ。
でも、明日は朝9時に、観光地にあるのとはちがうマルシェに行きましょう。と、待ち合わせている。ショコラティエ?の美味しいところにも連れて行ってくれるのだそう。←詳細知らず。
蚤の市も見たいし。これはコーディネートしてくれた通訳F・Sさんも言っていたけど、D・Yさんも、フランスの知らない部分に触れるので興味深いとのこと。日本のことを考える暫し……


2017年06月17日(土)
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