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■ 『島』最終。
『島』稽古場最終通し。 前日に動きあり早回しをしたので、 密度があがるのと、短縮も働き、時間は目標タイムに入る。ラスト20分にそれまでボディブローのよに効いていたものいたものが、一気に昇華する芝居。 それはそれとして、やはり、 前半戦の在り方なのだ。 過去名作と言われるものは、 ものすごーく長かったりして、 でも、かつての娯楽的刺激で言えば、 非日常空間、演劇を観られる高揚感で通じたものは、現在の圧倒的即物的刺激溢れる世の中では、 立ち上がりの遅いものは(人物紹介、状況紹介に終始してしまう起承転結の起)、どうしても、退屈を感じさせてしまうところもある。 だから、それをちゃんとわかって、密度濃く、 導入ではなく、日常がドンとあった上(奥行きが透けて見えて)での、刺激ある日、にならなければいけないし、 俳優さんが言い方とかでなく、 そこに存在し交流する本当の瞬間は、その世界に観る者を引き込んでいく。 まだ、感情のせつめいをしようとしてしまう、 その後の交流を知っているモノとして、こうくれば、ああする的な予定調和の中から脱皮できない人もいる。 そこは、変な話、役をコントロールする自分の心、呼吸すら柔らかくコントロールできるくらいの回路とアンテナを有しないといけないのに。 初演などは、あるテンポを有することで、底の浅さを隠すこともあるけれど… ホンがあり、演出があって、俳優さんが立つ。 でも、ホンの意図も消え、演出の作為も消え、 最後は俳優の行為、人の営みだけがそこにある。 そんな舞台でありたいのだ。 まだ道半ば…
稽古終わって、佐世保へと。 到着は23:30予定… 明日は『オールライト』だ。
2016年11月09日(水)
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