再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 『島』最終。

『島』稽古場最終通し。
前日に動きあり早回しをしたので、
密度があがるのと、短縮も働き、時間は目標タイムに入る。ラスト20分にそれまでボディブローのよに効いていたものいたものが、一気に昇華する芝居。
それはそれとして、やはり、
前半戦の在り方なのだ。
過去名作と言われるものは、
ものすごーく長かったりして、
でも、かつての娯楽的刺激で言えば、
非日常空間、演劇を観られる高揚感で通じたものは、現在の圧倒的即物的刺激溢れる世の中では、
立ち上がりの遅いものは(人物紹介、状況紹介に終始してしまう起承転結の起)、どうしても、退屈を感じさせてしまうところもある。
だから、それをちゃんとわかって、密度濃く、
導入ではなく、日常がドンとあった上(奥行きが透けて見えて)での、刺激ある日、にならなければいけないし、
俳優さんが言い方とかでなく、
そこに存在し交流する本当の瞬間は、その世界に観る者を引き込んでいく。
まだ、感情のせつめいをしようとしてしまう、
その後の交流を知っているモノとして、こうくれば、ああする的な予定調和の中から脱皮できない人もいる。
そこは、変な話、役をコントロールする自分の心、呼吸すら柔らかくコントロールできるくらいの回路とアンテナを有しないといけないのに。
初演などは、あるテンポを有することで、底の浅さを隠すこともあるけれど…
ホンがあり、演出があって、俳優さんが立つ。
でも、ホンの意図も消え、演出の作為も消え、
最後は俳優の行為、人の営みだけがそこにある。
そんな舞台でありたいのだ。
まだ道半ば…

稽古終わって、佐世保へと。
到着は23:30予定…
明日は『オールライト』だ。

2016年11月09日(水)



 続くのである…

帰京して、『島』稽古。
ほんとうにいい作品だなぁと思いつつ、
でも、まだまだその作品世界に飛び込めない、二の足を踏み続けるもったいなぁ人もいて、
この間の難しさを思ったり、
稽古は、指摘されないようにやる場、ではなく、
失敗をちゃんとできる場、であるはずなのだ。
発見していかねば、次がない。
萎縮してたり、心を閉じていたって本当は誰も手なんか差し伸べてはくれないのだ。
でも、期日も迫り、
一つのカタチは創らないといけない。
せめぎ合い。
でもって、やはりこの芝居は身体にくるのである。
(てかいい加減回転しすぎって話もあるけど)
しかし、ベテラン陣の奮闘がこのチームは凄い。
2年前より若い(笑)←もしかしたら初演より(驚)
何より、演じるを乗りこなすことを、『島』の中に生きられることを、
楽しんでいる!のですな。
そんな中の、またや!、な報告。いや、超えた報告?
パタパタと指示はしても、いやぁ、なんだかなぁ〜。。
兎に角傾向と対策、
場当りの確認などとりいそぎして。。。
あとは遠くから応援。。。。

一回一回、舞台がアナログで安全に当たり前に出来ていることの凄さをこんな時ばっかりは感じざるを得ないわけだが(調子が良い)、
何しろそうゆう、危機的状況に直面して、
チーム全体の息が合うのかと思いきや、
集中の仕方の違いが目立ったりして、
そうゆう時こそ、人の本質は現される訳で、
嗚呼、これも課された試練なのだね、と納得せざるを得ない。。。。


2016年11月07日(月)
初日 最新 目次 HOME