再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 『島』初演から6年経っての再演。チラシ掲載文

『島と現在』から『現在の島』へ 藤井ごう

 「わしらが白髪の爺さんになる頃には、この地球上も大分様子が変わっとるよの。それ迄一粒一粒、種を大事に蒔いて生きるんよの。―その時は、人類に貢献した言うんで」

被爆者である栗原学の劇中の台詞ー
青年劇場での初演時、2010年。
あの時はまだ3.11も起こっておらず、
まだ一応神話は神話の体をギリギリ保っていて、世の風潮もここまでセンソウがカクジツに迫っている況ではなかった。
米大統領の歴史的訪問など記憶に新しい今、核なき世界への流れはどうだったか…

6年経って『島』が再演される。(『島』の舞台もあれから6年)
僕ら舞台の作り手は、非力であることを思い知らされる日常が続いている。
学、そして作者堀田氏の思いとも確実に異なる『現在(いま)』がある。
その事をどう考えようかー

2010年にこの作品が産声を上げた時とは違う意味合いが生まれ、受け取られ方も大きく変わった。それは喜ぶべきことなのか…。
だが訴えかけるものがあったとして、その真は変わらない。

だからこそ、わかりやすい言葉、わかりやすい敵、大きい声、外国ではこうである的な常識に囚われることなく、こうやって生きてきた人物たちの思いを苦しみを喜びを、現在の都合で 「なかったこと」になどしないように、
コトバに耳をすませ、ココロに寄り添う。

想像力が経験を栄養とするならば、
学らの経験と選択は、今正に必要とされる想像力の基礎となるはずである。

舞台上にいつも通り人物たちを現出させようー
人間の未来の為に あなた自身の為に

作者の願いと共に、『生』という事の意味が大きく僕らに迫っている


2016年11月04日(金)



 馬刺し(特にたてがみ)に舌鼓。。。

今旅、旅立ってから初の『オールライト』@八代市厚生会館
八代清流高校さん。
空港から、バスを二台乗り継いで、
八代城跡の隣り。
アップの最後をチラと見て、
本番。ここまでの道行きは班長のメル友Sさん、他から聞いている。
傾向と対策を練りながらきた。
20日近くの行きっぱなし旅、最終盤。
来週か、また次のクールに入るので、
元々行けない予定をあれやこれやしてやって来た。
実際の交流を実感するに越したことはない訳で、
旅スタートからいろ〜んなことがやってきて、
はてさて、どうなっていることやら。
1時間52分、
熊本だから、地震が起きた場合の諸注意の重み。
オープニングの前説から生徒さんたちは、しっかり盛り上がってくれて、
そのまま本編へ。
しっかり観てくれる。
いい拍手をもらっていた。
芝居は、グッと緊張度は増した感じで、
ちょっと早目に感じながら。
三週間で育てられたトコ、慣れたトコ、
不具合生じてるトコ、まだ通りきれてないトコ(そりゃあ初見でわかるようなことではないですが)
もっともっとの思いも強く、
チェックの紙が…分厚い。。

終わってまとめつつ、バラシを待つ間に、養成所の修了公演の台本選びのためホンを読みつ、
バラシ終わりで、会館の別室(和室)(←宴会場みたいな(笑))をこのタイミングでのチェックは重要と判断してくれたので、例の酔いながらのバス中チェックでなく。
にて、全体総括、課題、スタッフワーク、
それから頭から一つずつ。
大事にすること、したいこと、この先の在り方までしっかりコンセンサスを取る。

僕らが感じるアップダウンをなくし、もっとシャープでもっと深い物語への階段。
ここに来たのはやっぱり大きかった。
来週の次クールの初日と行って、引き締めたい。

終わって宿近くの魚民で懇親…
をやめて、やっぱり熊本、馬でしょ、馬刺しでしょ、馬レバでしょ、
と、わたしが呟いたせいで、
大人数入れる店を探す。
漸く見つける馬レバ、馬刺しの看板で、入れる店。
これがまた、頼むにあたって蘊蓄が多い。
頼み方も決まっている。
でもって、競走馬でなく八代で育てられた食用云々…
ちょっとこの時点で食傷(まだ食ってないのに)気味…
そして、八代の食用の別のうたいは、北海道直送!←この日はホンモノのシシャモだったが、誰の食指も動かず…
馬刺し、タテガミ、馬レバ、ハツ
しかし、
これがベラボーに美味かった。
今まで食べていた馬刺しは馬刺しに非ず(大袈裟でなく)
もちろん貴重な馬レバ(嗚呼、牛レバ、鶏レバ懐かしき)はモチロンなのだけれど、
タテガミ、びっくりした。
永遠に口の中に置いておきたかった…
あとは部位不明だけど、コリコリの鉄板焼き、絶品。
会計も絶品、さもありなん。何の後悔もない(笑)
チェック終わって流石にガス欠気味だったのもどこへやら…
…便利な身体だ…

その後若い衆の部屋で部屋呑みして、
明日はまた午前中に東京戻って稽古。



2016年11月03日(木)
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