再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 親八会戯言。

演出の戯言

本日はご来場くださいましてありがとうございます。
念願かなっての井上ひさし「父と暮せば」朗読。
親八会では東京での二度の公演、栃木・広島にての公演を経、
熟成された処でのここ、井上ひさしさん縁の市川公演。

現在朗読流行り、動きがある朗読、動かないリーディング、動かないとわからない作品様々あれど、この作品は目の前の現象なんかより、じっくりと文体に、俳優さんの発する言葉に耳を身体を預けてみることで更に味わいと広がりを持つことができるのではないか。井上さんの深い思いがより伝わるのではないか。
その思いを基礎に大切に育ててきました。
想像力をお借りするために今回、ト書き(出入り、動き、状況の説明)も読みます。

3.11から5年が経とうとしている。
何の解決も見せないままに都合だけで方針が変換される、今。あれから70年ー
広島はHIROSHIMAになって100年は草木も生えないと言われていた、
これはあれから3年後の物語ー
そこで生きていこうと、ひっそりと生きていこうとしている人々の物語。

僕らの殆どは戦争を知る世代ではない。
でも決して戦争を知らない世代ではない。
継承する世代の一期生(だか二期生)として、
想像力の翼は大きく広げることができるのだからー

椅子とCDデッキ一つあればできる公演。
今後も色々な場所でヒトと出逢いながら、もっともっと育てていきたい作品です。この機会をいただけたことに感謝してー

どうか最後までごゆっくりお聴きください。

藤井ごう


2016年01月18日(月)



 東京新聞まんま

市川市ゆかりの作家、井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」の朗読劇が十六日、市文学ミュージアム・グリーンスタジオ(鬼高一)で開かれる。出演する劇団「青年劇場」の昆野(こんの)美和子さん(63)=市川市二俣=は「戦争や、人災など理不尽なことで多くの命が失われることに憤り、人生をかけて追究してきた井上さんの思いを継承したい」と話している。 (服部利崇)
 原爆投下から三年後の広島市が舞台。生き残った負い目から恋に臆病な娘と、「応援団長」として励ます死んだはずの父との関係を描く。辻親八さんが父を、文学座の渋谷はるかさんが娘を演じる。ト書き担当の昆野さんを含む三人は椅子に座って原作を朗読。「舞台装置はなく、出演者も動かない。想像力で映像を思い浮かべて楽しんでほしい」と昆野さん。
 市民団体「市川でよい芝居をみる会」の十九回目の公演として上演する。事務局の渡辺都さん(69)=船橋市習志野台=は「心に残り考えさせる質の高い作品を年一回、安い値段で紹介している」と話し、戦後七十年の節目を迎えた今回、井上作品を選んだ。
 同会会員でもある昆野さんは昨年、憲法誕生がテーマの舞台「真珠の首飾り」で、草案づくりに携わった故ベアテ・シロタ・ゴードンさんの役を演じ、平和や護憲、反戦に強い思いを持つ。「井上ひさしゆかりの市川で、戦争の記憶と再生の希望を描いた名作を上演でき、うれしい」と話す。
 朗読劇「父と暮せば」は二〇一四年の初演。辻さんが立ち上げた演劇集団「親八会」公演で、広島などで上演してきた。
 上演時間は約八十分。十六日午後零時半からと同三時半からの二回。一般千五百円で、障害者と中高生以下は千円。予約と問い合わせは、渡辺さん=電090(2441)3126=へ。
   ◇  ◇ 
 「父と暮せば」は十七日午後二時から、館山市北条の県南総文化ホールでも上演する。一般千五百円、高校生以下千円、障害者無料。予約と問い合わせは、親八会=電090(4613)5517=へ。

2016年01月12日(火)
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