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■ 『るつぼ』のタワゴト
劇中、州副知事ダンフォースは言う 「町民はこの法廷に賛成か、それとも反対とみなされるかのどちらかで、中間の道というものはない。今は厳しい時代だー峻烈な時代だ、善と悪が入り乱れ、世界が混乱する陰鬱な黄昏にもう留まるわけにはいかない。」
この発想が、17世紀セイレムを超え20世紀アメリカを超え迫ってくる。明らかな『敵』の存在を示すことにより、己の『正義』を鮮明にする。とゆう僕らがよく眼にする『物語』。 しかしそれは『言葉のチカラ』によって、ありもしない『現実』を創りだしてしまうこともできるとゆうことでもあるー
「るつぼ」とはー 1 中に物質を入れて加熱し、溶解・高温処理などを行う耐熱製の容器。 2 熱狂的な興奮に沸いている状態。3 種々のものが混じり合っている状態や場所。 こんな意味を内包している。(新たなものが創りだされる状況であるとも言える)
キレイもキタナイも立派も粗末も裕福も貧困も未熟も成熟もエライもエラクナイも子供も大人も 混乱も秩序も貪欲も無欲も信じるも信じないも愛も憎しみも人種も宗教もキタナイもキレイも さまざまが相互に影響しあい反応しあってゆく様を作者アーサー・ミラーは1692年セイレムの魔女裁判を題材に捉えてゆき、そして人間とゆうものを鋭くあぶり出してゆく。
この大作(汗)と対峙するのは、 俳優とゆうある意味で無限の職業を生業にしようとする出演者たち。 想像力を武器に、人のココロの、そして人間の専門家であって欲しいと思う。 奥深く広がる森に神秘を感じるのも人間 そこには悪魔が棲むと感じるのも人間 悪魔を怖いと思うのも人間 それを利用しようとするのも人間ー
この「るつぼ」とゆう難題を渡され、 突きつけられ、さらされ、試され、試し、ぶつかり、倒され、 ガムシャラに『人間』について『人間らしさ』について、 そして『表現』について右往左往したこの数ヶ月、正に影響しあい反応しあう「るつぼ」のような状況(笑)、今日が一応の集大成。(でもここから始まるのだけれどね) そしてどうせ創り出すならば、ココロの栄養となれる『物語』であることを願う。
本日はご来場くださいまして誠にありがとうございます。 狭い所で恐縮ですが、彼、彼女らが紡ぎだす2時間40分ちょっと(休憩含むので、是非途中身体を伸ばしてくださいね)の物語、どうか最後までご覧ください。
藤井ごう
2015年02月23日(月)
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