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■ 『段ボール箱の宇宙'13』パンフ掲載文。
演出の戯言
演じるってなんなんだろうねえ、人間てなんなんだろうねえ そんなことを問い続けながら、今日という日を迎える。 現代劇だろうが、翻訳物だろうが、古典だろうが悲劇だろうが喜劇だろうが舞台は俳優同士の心の交流、エネルギーの交換があって成立する。
俳優の仕事って、極論すれば自分の、自分たちの想像力を駆使し、その上で、結果観て下さるお客さんに想像を渡す仕事だ。 だから感情はなくちゃダメだし、感情だけでもダメだ。 まずは自分の経験なり、読んだり見たり聞いたりしたことから作品を、役を考えることになるわけだが、 人を造作するって一筋縄にゆくわけはないし、自分の尺度だけでわからない事から目を背けていては、人物の奥行を理解しきることなどできるはずもないし、想像が巡らせられても、今度はその表現力が試される。そのために、作品世界の理解力、身体性、言葉の発し方など『技術』とゆうものが必要とされてくる。 仮説を立て、それを稽古で試し壊し、自分をさらし、積み上げ、また壊し、その現場ならではの真説を見つけていく。 難しいことを簡単に見せて、簡単なことをすごく奥行きのあるものに感じさせてこその芸術(私が言ってるわけじゃない)。その事を担ってゆく彼ら。
人物、事象を様々な角度から眺め検証してみること想像すること、具現化すること。 全ては翻って自分自身を高めることに基礎があるー
実に皮肉と悪戯心に満ちたこの作品。 どうぞ最後までこの演者たちとの右往左往、お楽しみください。 はてさて、その先に垣間見える人間の本質みたいなものがあぶり出されてきますかどうか…
藤井ごう
2013年07月31日(水)
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