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■ サロン劇場「冬の怪談」パンフ掲載文。
演出の戯言
年末に向かって色々な出来事が動きすぎるほど動いている。 正に忙しない師走。落ち着いて「忘年会」だなどとも言ってはいられない現況。(そういえば、「忘年会」という言葉を最初に文字化したのは漱石「吾輩は猫である」) 今回「冬の怪談」と銘打った朗読芝居を昨年からのご縁で演出させてもらうことになり、八雲の「怪談」漱石の「夢十夜」の作品群に光を当てる(帝大の英文科を漱石に追い出される形で去った八雲の胸中やいかに…)。 「怪談」とありますが、この寒さの中、悪寒を走らせ肩コリにさせたいわけじゃありません(そういえば、「肩コリ」は漱石の造語。この言語感覚!)、味わい深いユーモア溢れる不可思議な物語たちです。 稽古を重ねつつの発見は、文章がお三方の口を通すことでより広がりと豊かなイメージを作り出すということ。 日本語の響きと、自由で奔放、ウィットに富んだ発想に身を委ねてみる。 体内の時計が少しだけゆっくりと回刻み始めるー
この旧細川邸サロンの程近く、「雑司ヶ谷霊園」に眠る両作家、この偶然、ニヤリとする顔が浮かぶようである。 どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
藤井ごう
2012年12月09日(日)
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