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■ 僕の時間の深呼吸パンフ掲載文。
演出の戯言
あれからもう一年、最近よく耳にする。 俳優クラスの面々が養成所に入ってからもう二年。 『あれから』と『もう』とくれば、『時間の経過の早さ』だし、 『時間の経過が早い』という事は、『充実』と置き換えられたりする。 しかし、全部の瞬間が『充実』しているわけでもないし、 耐えられないくらい『時がたたない』と感じている瞬間だってある。
『あれからもう』や『まだ』は日々入れ替わりその速度を変化させる。 苦しい時、時計の針はちっとも進んでくれないし、楽しい時の進み方は尋常でなく早いし、その時計の針にじらされたり、焦らされたり、安心させられたりもする。(まだ本番までは時間がある⇒まだ時間がある⇒まだ時間はある…⇒もう時間がない⇒もう時間がない…⇒もう時間がない!⇒もう本番だ⇒もう本番だ…⇒もう本番!) 誰もが知ってるように、時は無機質に針を刻み続けているだけなのだが… 時間とうまく付き合う方法、翻弄されない方法、オトナになってもなかなか見つからない。
ほんの一瞬かもしれない輝ける時のために、 じっくりと時間をかける。
演劇をつくるってこんなことだ。 それが『まだ』でも『もう』でも。 ただ言えることは、自分に向き合い、他人と向き合い、越えなくてはいけないハードルを意識し、逃げたりぶつかったり言い訳したりして費やした時間、『今』と向き合った時間は、 きっとウソをつかないという事だ。 そしてその『今』はずっと先まで続いている。
大きく深呼吸して、山田のぼる少年の奇妙な時間旅行をお楽しみください。
藤井ごう
2012年03月01日(木)
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