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■ 12人、パンフ掲載文。
これは知る人ぞ知る、そして知らない人はやっぱり知らない、 法廷サスペンスの名作「12人の怒れる男」の女性バージョンである。 日本でも密室ものとしての人気もあって、裁判員制度が採用されてまた話題になった。 人は人を裁けるのか、 そして、専門的知識を多く持ち合わせない場合、感情や経験という主観的態度以外に何を判断材料にできるのか。 色んな価値観、立ち位置(社会において)のちがう人間同士が寄せ集まって、一つの絶対的論など結ぶことが可能なのか… 僕らは小さい頃から当たり前のように教えられている。 「話し合いで決めなさい」 そしてそれを言霊として放ったセンセイがこう言うことも知っている。 「じゃあ、多数決で決めなさい」 なんだかおかしいような気はしながら、そう考えるのも、まとまらない話し合いを続けるのもメンドウでいつの間にか受け入れる、便利な道具。 そして、表向きマイノリティーを認める大人な態度を見せながら、 その実、多数決という方式があるから安心を決め込んでもいられるのだ、自分の生活に直接影響のない場合。 どうせ大勢は変わらないさ、考える必要もないさ、と。 でもそんな便利な発明品があっても人は間違う。 行列の中にいると自分がどこにいるのかわからなくなる。 考えず多勢が行く方に流され気づいたら「こんなはずじゃない」ところに来てましたじゃまずい。 今やる意味とか色んなことを考えて、職業柄、作品選びや演出をしている。 でもそこにはホンネとタテマエがあって、ホンネを言えば…(笑) 学生と一緒に創るなら、作り応えのあるモノのほうがいい。稽古は大変だし、一度袖に戻って息を整える暇もない、そして何より、一人を中心に観ていった場合、十二個の物語がソレゾレ絡み合いながら舞台上にあるわけで(守衛いれたら十三個)、それらを魅せる責任の重さたるや… 責任に気がつくと、人は考える、伸びてゆく(笑) 一人が変化すれば周りも変わる、反応し合う、舞台上で息が、心が、人間が動いていく。 当たり前のようで当たり前にできない舞台の魅力がそこにはある。 12人の怒れる女(?)たちの饗宴(守衛いれたら十三人)、二時間ノンストップの物語、最後までごゆっくりご覧ください。 藤井ごう
2011年11月07日(月)
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