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■ 何しにきたの?
である。 前述の通りで、広島にいる。 本日はレンタカーして広島市内→呉→倉橋島→江田島へ(瀬戸へ)。 なにせ当該芝居がその「島」であるので、この「場」から感じられるもの、その「土地」に実際に立って巡らせられる想像、「土地の人」との話、街並み…貴重な時間。。。制作さんにコーディネートしてもらって…
で、「何しにきたの?」である。 今回は、自分で取材したいと打診したので、運転するのは構わない。ちなみに、運転も好きだし、カーナビ頼りになってしまう悲しさはあるが(時間的なことを考えると、地図を観たり、迷ったりするのは結局ロスになるので→ただ、この場合、土地の感覚とか、それこそ位置取りがとてもよくわかるのだが)、どこからどこに向かい、なんてことを自分でできるのは、まあ、いい。流れくらいはわかるし。 方や、ペーパードライバーなので、そりゃあ、自分でハンドルを握る方が、遥かに安心であるし、ご本人が「あたし、めっちゃ方向音痴なんです」ということを宣言しているのだし(※注一)
※注一 二月二十三日、広島市内、雨。 とりあえず、市電(路面電車)でホテルのある駅に向かう。着いて。 G「どっち?」 K「こっちです。(と信号を渡る)」 G「ほんと?」 K「…多分」 しばらく歩いて、勿論地図はKさん、あいや、K女史が持っている。 K「あれ、こっちじゃありませんかね…。」 G「はいはい」 と、言いつつ、地図を見せてもらい、 G「あっち、だね」 K「あいや、銀行がどれかわからなくて…」 しばらく歩いて、右折、ホテルが見える。 G「あれだね」 K「あ、ありましたね、よかったぁ」 G「……」
実際に食らっているし(※注二)
※注二 二月二十三日、広島市内、雨。先ほどより、少し後の時間。 とりあえず、荷物を置いた後、取材先は市電(路面電車)で、二つ先の駅から徒歩。 この時、雨が強くなり、しかし私はあろうことか、ホテルに傘を忘れてきている。 降りて、今度は慎重に、携帯電話(地図を表示しているのだと思われる)を眺めながら、 K「こっち、ですかね?」 G「(心の声)聞かれても。」 K「こっちです。あ、傘、どうぞ」 G「(帽子を被っているので)大丈夫大丈夫。それよりこっちでいいの?」 K「はい、今度は大丈夫です!…多分」 なぜ、「多分」を足すのかはわからないが、「大丈夫です!」という足取り、周辺の眺めまわし方ではない。 K「あっちが河ですよね?」 G「(心の声)あれはどう見ても、大きい河の橋である。」 K「ですよねぇ、大丈夫です。」 G「本当?」 K「多分」 G「ちなみにどちらを目指しているの?」 K「○×△□(ちょっと、なにを喋っているのかわからない)」 そして、 K「あれ、ここにあるはずなんだけどな」 G「だから、なにが?」 K「あ、あったあった、いや、大丈夫です、ここを左折です、この間を」 G「(心の声)主語がない」 そして、左折。しばらく歩く。 K「……」 雨脚が強くなる。 G「……」 K「(ちょっと先を右折して)おかしいなぁ」 と、バタバタとしている。間。 G「あのさ、なんてとこにいくの?」 K「★○■▼☠(どうも焦っているらしい)」 G「地図、見せて」 K「いや、大丈夫です、Gさん、ちょっとそこに居てください(屋根ある建物の下←すでに遅い(笑))。」 G「え、だって、こっちであってるんでしょ?」 K「ええ、多分」 G「たぶん?(すでにこの言葉に恐れがついている)」 K「すいません、見てもらってもいいですか?」 と携帯を渡す。 G「うん…、あっちだな(左折、ではなく、右折であった)」
K「一生けん命地図は見て予習してたんですけどねぇ、すいません、濡れちゃいましたね。いやぁ、実はわたし、北とか南とか、そういうのよくわからなくって。」 G「……。」
K女史の「多分」はタブンに危険がいっぱいでもあるし(※三)、
※三 こんなことは都合、最後まで続くのであるか…
ナビを頼むのも憚られるので、いいのです。 いや、ナビされるより、いいのです。 勿論、ご本人も、そして仲の良い劇団の方々も「大丈夫?」と気にしてくれていた中ですから、ぜんぜん、気にしてません。ただ、聞きしに勝る、というだけです(笑)。 で、呉に着き、自衛隊の造船所辺りを走って、音戸の瀬戸公園へ。あまりの寒さと、人のいなさと、風と一時間に一本もないバスの時刻表を感じながら、「やっぱり車は正しかった」なんて話しながら、清盛像や、砲台跡なんかを見て回り、もちろん、口の減らないわたしですから「で、君は何をしにきたの?」なんて言いながら、今日の仕事は、車を借りてくれた、ということに集約されている。 K「そうですよねぇ、これ、Gさん一人で来れてますねぇ」なんてどこ吹く風。てか平和な会話をして、再び車を走らせる。 例の島に渡る橋「音戸大橋」(日本で最初に作られた、アーチ型らせん式高架橋←降りてくるのに、ぐるりと狭い中何周も回ることになる)、これはわたしすらも運転しながら目が回る、、、なんて思っていたのだが、「倉橋島」はコンクリート船(現在は漁港として利用)でちょっと車を降りただけで、芝居の中にある、山の上の感じをしりたくて、ただ、どこが良いのかもわからないので、先に「江田島」に向かうことに決め、走らせること三十分あまり、 生憎の天気で、絶景であるらしいところの瀬戸内は、まるで中国かの如くの墨絵のように、遠くは見通せず…今日の口癖のようになってきた「晴れていればねぇ」に
K女史曰く「わたし、結構、雨多いんですよねぇ。」
…なるほど。 わたしは「晴れ」の人である。今まで、これに負けたのは、「カミさん」(いつも)「Kさん」(宮古島)そして「K女史」全部、Kじゃないか…(み・な・さ・ま、他意はございません) がんばれ、自分。 「早瀬大橋」を渡って、「江田島」へ入って、しばし。 わたしはわたしで、昼飯を食べるところ(わたしセレクション)まであと六キロ余り、
K「ちょっと、わたし車に酔いました…」
そういえば、口数が完全に少なくなっていた。 G「え、安全運転できているけど…」 K「はい、それはそうだなぁ、運転上手いなぁと思ってたんですが、なんでしょ、さっきの橋で、グルグル回ったくらいから、だめで、言うべきか悩んでいたんですけど…」 G「(それは乗ってすぐじゃんか)それは言いなよ、大丈夫?」 K「はい、大丈夫です、…たぶん。」
G「…たぶん…」
まだ、実際のところ、どこにも着いていないのだが… 昼飯すら食べられていないのだが… 外に出ようにも、冷たい雨がふっているし… 先が、思いやられるとは、こういう時に使うのだ、ということを実感させてもらいながら、今日に限って「実感はちがうところ」でなくてはいかんと思うのだ。 つづく。。。。のかなぁ (これはご本人に、「書くよ、面白すぎるから」宣言をした上での、全くの創作です(嗤))
2010年03月24日(水)
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