再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 世間はいい夫婦の日

そんな日に、というか、今週は一週間大阪在住。

連日ホテルから会館(シアターBRAVA!)まで、三十分かけて歩く。
タクシーで、と言ってくれるのだが、なにより、この時期の大阪城公園、秋満載、紅葉三昧である。先週の仙台といい、雨だったけど、新潟といい、仕事を忘れれば、秋満喫である。
この際だから、奈良まで足を伸ばして長谷寺くらい行きたいとも思っているのだが、流石に無理そう。

芝居は流石に、大阪の反応至極よく、安定感を増している。
これだけ色んな地域を回ると、土地土地で反応場所が違ったり、拍手が違ったりするのを、肌で感じられるのは新鮮。

そして大阪は、紅葉と共にやはり食い道楽。

三日前、照明さんチームに同席させてもらって、沖縄料理屋へ。(最近ずっとマイブームであるが、二週間後、実際に行くのに…)ジーマミー豆腐の揚げ出しを初めて食べた。
一昨日は昨年お世話になったこっちのスタッフさん達と待ち合わせつつ、京橋のお好み焼き屋へ。(歌舞伎座の前で折角待ち合わせたのに、戻る羽目に)
そばを最初のあてに食うという、初めての体験。東京人は、しめがそば。
美味い、焼き物、粉もの。癖になりそう。都合、六時過ぎに店に入り、そのまま十一時半まで、店を換えることもないまま過ごし、気がつくと終電。乗換えで走る羽目に…、東京都あまり変わらない。。。実家が京橋の憲さんに連絡してみるが、「どの店?」と言われ、もう店の名を忘れていることに気がつく。

昨日は、ちょっと電車に乗って、例の「大阪のおかん」のお店(長居)へ、突然行ってみる。思いの他近く、三十分もかからず、びっくりしたが、なにはともあれ、驚いたのは、ちょうど、おかあさんの誕生日パーティーが常連を挙げて行われる日だったこと。…なんというタイミングだ…
六時前には店について、常連がぱらぱらやってくるのが、九時過ぎ、そして、パーティーへ、と、もう、なにがなにやらである。焼酎から、ビールから、日本酒から、ワインから、シャンパンに至るまで、人はそんなに飲めるものではありません、位呑むが、アテも相変わらずの美味さ故、全然平気。
宴はどんどんと盛り上がりを増しているが、私は、大人なので、後ろ髪を惹かれる思いで、連日の終電帰ホテル。

今日は、これから、俳優さん達と、ちょと京橋の例の「名のわからない」お好み焼き屋まで、行きます。

…仕事、です…

2006年11月22日(水)



 ちゃんと祝いたいのだ。

いや、めでたい。
本日は大学時の同期(女子)の結婚式だった。

とはいえ、卒業後十年(改めて思うと驚く)なので、他に同期がいかばかり来るのかは不明。確実に、わたしの他に二名は来ると思うのだが(女子)…

招待状には、披露宴の時間と、プラスあの、小さい紙で「式にも参加いただきたく、何時何分集合云々〜」も入っていた。
で、あろうことか、ロビーにてしりあいを一人も見つけることのないまま、式場へ向かう。(式場、ロビー、披露宴会場は階数違い)嫌な予感。
というか、めでたい席で嫌な予感もあったもんじゃないが、誰も知り合いのいない結婚式、あれほど居場所のない心地になるものはない。
且つ、新郎側でなく新婦側の招待だった場合、なんだか困るのである。
別に、なんもないのだが、「こいつ誰だよ」感一杯。
「え、一人?」目線、受けている気分。元来、パーティーとか、不特定多数がいる会は好きではないし得意でもないし、私自身が、他人の懐に土足で踏み込むタイプの人間が嫌いなので、なるべくなら行かない。
気を遣われて「どのご関係ですか?」なんて聞かれるのも、疲れる。
が、どーしてもお世話になってたりした場合は、覚悟を決めて行くのだ。そう、「覚悟」が必要なのだ。で、今回ー

覚悟もしていない は 新婦の友人 である


挙句、式場、普通、前から父母、兄弟、親類縁者、そして後ろに友人となるのだが、友人の席には、男子わたしばかり。別に気にしなければいいのだろうが、自意識過剰と言われようが、居づらいのだ。
自分の結婚式の時は、「決して一人になる人がいない」ということをモットーにした。それは正しいと思っている。
で、結局、来るはずと思っていた二人(女子)は式の間中訪れることもなく、遠慮がちに写真を撮ったりしながら(笑)、しかしめでたかった。
知り合いと共有したいものである。

そして山場、恐れおののく、集合写真だ。
しかも、ちゃんと、しっかり、並んで、写真部屋で撮るあれだ。
これがまた、知り合いがいないと、さて、いづらい。
なるべく端のほうに収まりたい。これが終われば、飯を食うか、茶を濁すか、タバコでごまかすか、酒を浴びるかしていれば良い披露宴だ。そこまでいけばなんとかなる。(どんな捉え方だ…)
そう思うこと、それだけが救いなのだ。巧い事、目立たぬように、やり過ごしたいのだが、わたしはどうも目立つ…←普段からの格好も問題があるように、こういう時だけは思われる。
「お兄さん(←他に呼び方が思いつかなかったと思われる)、上にあがってください、はい、はい、そうです。あ、もうちょっと左へ」と、子供のようにアシラワレ、恐怖の集合写真も無事終了し、披露宴会場へ。

気になっているので、まず先に「席次表」を見る。
やはり、別二名の名前はしっかりあるではないか…
そして二人、ぎりぎりに登場(新郎新婦の入場のちょっと前)。それでも、こっちは落ち着くから不思議である、どんだけ小心者だよ!と思いつつ、写真の時来いよ、とか思う。

で、宴も無事終わり、帰りがけ。
「あれ、ごうは、式に呼ばれたんだね。」
「うん。呼ばれなかった?」
「呼ばれないよ、あたしら、とっくに着いてたんだけどさ」
「いや、んなはずなくね?」
「だって、披露宴○時って。」
「小さい紙入ってなかった?」
「小さい紙?」
「挟まってたはずだよ、×時集合してくださいって」
「まじで?」

  と、封筒を開ける。

「あ。」
「……。」
「これ?」
「それ。」
「ああ、見てなかったな。そーか、なんでごうだけよばれたんだって言ってたんだよね。」
「……。」
「出れる時間には来てたのにね、とっくに。いや〜、もも(新婦)に殺されるなこりゃ」

  と、笑う。

「…………。」


もう、この際、わたしの気持ちがどうだったのか、とかとか、全部置いておいて、

新郎新婦の思い、他人たち、知らず。
ちゃんと、祝われたいのだ。


2006年11月19日(日)
初日 最新 目次 HOME