再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 四年について

ゴールデンウィークも終盤、こんだけ長いのも珍しいんだろうな、土日が絡んでるし。まったく関係ない私にとっては、終電間近は空いてていいけど、今回使っている稽古場の周りの飲み屋はオール休みだし、相変わらず中央線快速電車は通過しちゃうし、と特にこれといって恩恵にも預からないまま、である。
黄金週間を終えると、さあ、野球は交流戦(二年目でもう目新しさがなくなっているような気がするのは気のせいだろうか、やはり、試合数が多すぎるのでは…)、そしてついに一月をきったサッカーワールドカップである。

なぜだか、うちの公演と、最初の一週間がまるかぶりである。
そこのところが非常に不安な面も…
今回は諸事情(政治?)により六月にした意味もなくなっているような…
だって、四年に一度である。
オリンピックなみである。
と、つい何ヶ月か前に冬季オリンピックあったな…

だから四年というものについて考える。
すごく前のことではない。当たり前だけど。
だけど、つい昨日のことでもない。当たり前だけど。
その年齢によっても違うのだろうが、当たり前。
日本と韓国でワールドカップをやっていたことから考えていくと、私のような、運動馬鹿はかなり思い出すことが多いのだが、
試合も見に行ったし、日本戦は飲み屋で大騒ぎもしたし…

しかし、しかしである。
見に行った二試合の対戦チームでさえ忘れがちな私がいる。
理由としては、あんまり人気がないであろう試合を申し込んでいたからとも考えられる。が、それにしても、それにしてもである。
たった四年前、私はその競技場にいて、そのプラチナまではいかないけど、貴重なチケットを「一生の宝物にしよう」と思ったものなのである。そのチケットすら今やどこにあるのか、わからないのである。
他の誰でもない、自分のことなのである。
時間とは恐ろしいのか、
記憶がなぞめいているのか、
自分の衰えが恐ろしいのか、
こうなると、ニンテンドウDSかなんか買って、流行の脳トレーニングでもしなくてはならないかなと思ってみたり、
でも、そう思ったことすら忘れてみたり、

そういえば、今思い出した、四年前だか五年前だかに拙者が書いた人物に、「書いておかないと忘れる」→「たまに書くのを忘れる」→「書いたことすら忘れる、そう思ったことも忘れる」
という、記号的人物がいたが、どうも、机上の空論と、笑ってはいられなさそうである。

で、何を書こうとしていたんだっけ…

……これである。

今回の舞台もやはり、記憶や、そういうものを扱っている。
昨日、や、今日、や、一昨日、や、一年前、や、
それこそ四年前、が今日は稽古で出てきた。
その先、十七年前なんてとこも、ある。
その人自身からの距離と、時間と、思い出と、今の状態(認知症じゃないとか)と、当たり前のことだけど、個人によってさまざまである。
だからこそ、そこが面白くて仕方がない。

さて、問題です、四年前の今日、皆様何をしていましたか?

…考えることから、全てがはじまるのです。
お金を使って、DSなんか買わなくたって、それでいいのですよ。
脳を働かせることを、サボらないようにしないと。

私は、それを忘れないようにしよう。
と、今日、思ったことを、四年後の今、思い出すことができるのだろうか…



2006年05月06日(土)



 GW便乗…

さあ、われわれR-viveの稽古も始まっておりますが、世間は今年はうまく休みが取れると九連休にもなる超大型連休みたいですね。
普段からカレンダー無視の生活なので、かつ、大体、カレンダー生活をしていた学生時代(はるか昔)から芝居漬けの四月終わり五月頭がずっと続いているような記憶。。。

昨日、ガソリンがきれそうだったので←と言っても、車のことよ。お酒のことでは決してありません。
近所の普段良く行く安めのセルフスタンドに行く。

が、なんと価格の表示がいつもより十円以上高い。
あれ、また中東あたりでなにかあったかな?
などなど思うはずもなく、そりゃあないだろう価格なので、ガソリンメーターがそこをつきるまでの戦い、安い店探しに出る。

リッター132円である。
これはもう、バブル時期のガソリン価格である。
いれる機会がないので、まあいいんだけど、ハイオクにいたっては140円を超えている。
発泡酒より高い。
比べる値が間違っているような気はするが…


そしてしばらく、走る。
が、やはりどこも、132円以上の表示価格がついている。
どう考えても、その前日あたり、そんな値段がついていたような記憶はないのだが…
これは本格的に中東で…
いや、アメリカが…
いや、資源が…
そんな大局のことを考えつつ、余りにも安い店に辿り着けないので、このままだと、リッター10円をケチってしまった為に、エンストを起こして、ジャフ呼んで、更に余計なお金がかかると言う最悪のシナリオも想定されてきたころ、値段の看板の出ていないスタンドに入る。
どうやらセルフ。
だが、店主なのだろう、オヤジがいた。
オヤジ曰く。
「まだ値上げ前、だから、あと十時間で十円上げるから、今、今。」
と、片言の東南アジアの人のような言葉。
きっと私のようなドライバーが後を絶たないからかもしれないが、
「たっぷりね、たっぷり、地域で一番遅い値上げだからね。」
漸く、理解の範疇である。
なるほど、世間は本日、つまりその時刻でいうと明日、または十時間?後、GWが始まろうとしているのであった。
普段、高くてけちけち入れていても、大移動前、ガソリンをいれないわけにはいかないのである。
中東もアメリカも資源も、そんなことではなかった。
商魂。
つまり、それである。

わたしは、やはりあきらめずちょっと走ってみたかいがあった、と思っていたのだが、待て待て

この場合怖いのは、その店のオヤジは消費者にとって一見最高にやさしいおじさんに思えるところだ。
だがだが、である。
十時間後に上げると言って、まわりの店はほぼ十円上げているわけだから、つまるところ「この値段では、あと十時間しかいれられないんだよ!」と言われているようなもんである。強迫観念である。
そして、なんとなく、その「十円」上がっているのは「GWだからだよ」とさりげなく業界ネタを披露することで、「今のうちに満タンにしておかなければ」と思わせる。強迫観念である。
オヤジ曰く、「他が早すぎるんだよね…」云々…
でも、オヤジの店は十時間後にはやはり、右にならって値上げするわけである。大勢に立ち向かっているようで、大勢のおこぼれをがっちりつかんでいるのである。これはもう、詐欺であって、詐欺でなし。
商魂のたくましいオヤジのGS。
だって、セルフで、案内も何もしないのに、窓もふかないのに、誘導もしないのに、其の事だけを「喋る」ために寒空の下、一人オヤジは立っているのである。

きっと私も値段を見て、うれしそうな顔、したんだろうな…
平民…

だって、六百五十円も違うんだ!

…平民。

2006年04月30日(日)
初日 最新 目次 HOME