再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 恐ろしくあっている言葉。

細々と、忙しくしている。
うーん、こいつはありがたい。

やらなくてはいけないことが、日々、多く、重なっていく。
うーん、こいつは困ったものだ。

元来か、生来か、兎角、「後に後に」をモットー(?)にしてしまっているわたしにとって見れば、一つを「後に」廻すことは、それこそ「後」に身動きの取れない事態を生じさせてしまう。まさに自殺行為とも呼べる。
だからといってなかなか「先に先に」とはいかないのである。
わかってはいるのだ。なんといっても始終「あれしなきゃ〜、これしなきゃ〜」と言っているわたしである。しかしわかってはいるからと言って、それを行動に起こせるのか、身体でそれを体現できるかと言えば、頭で理屈は理解したが、身体にそれが伴わない場合の役者に似て、その場に存在していない感いっぱいである。わかっている分だけ、「確信犯」として確固たる地位は確立しているのかもしれないが。

そんな状況を知ってか知らずか、お仕事の依頼がここのところ異常だ。
うーん、一つも断りたくないのに…
この場合、あくまで言い訳(先手)だが、「先に先に」したところで、どうにもならないのだ。
うーむ、どうしてこんなに重なるのか…

或る師曰く、「う〜ん、わかんないけどね、とりあえず、呑んでみる」

…恐ろしい言葉だ。
今の現状にこれ以上フィットする言葉があるだろうか。
わかんないんだけど、とりあえず、なにはともあれ、呑んでみるのである。
そして、それはそれで、明日の朝、または帰ってからやれることを半分以上放棄するという発言でもある。意思表示とも言う。
…すごい、すごすぎる。
そしてきっと毎日の現場を、「尻に火が点いた」状態でバッタバッタと斬っていくのだ。
日々、火事場のクソ力だ。
そして……わかる気がする自分が末恐ろしい、いや、今、恐ろしい。
いやはや、呑む、のである。
忘れる為に呑む、のではなく。
とりあえず、呑む、のである。
そして、明日の事は、明日考える…
このままいくと、この言葉の真意を探るべく、または実体験すべく、呑んでしまいそうな勢いである。そしてちゃっかり忘れちゃったりしそうである。

いや、だからこそ、小心者のわたしは今考えよう。決めた。


そんな頃、ここ四年位探していた、作家の全集がばったり!といった体で手にはいった。かなりの喜びだ。

そしてわたしは、しっかり、その第一巻を手にしている。

………。

「う〜ん、わかんないけどね、とりあえず、読んでみる」


ごう

2005年03月12日(土)



 実にご無沙汰していた私

実にご無沙汰しておりました。

なんやかやと忙しくて、と他愛もない言い訳をして、雪は降ったけど、しゃあしゃあと時節はもう三月で、一月は行った、二月は逃げた…

とりあえず、昨年九月から続いていた、養成所の方も二月の終わりで役五ヶ月余りの時間に終止符。
相当レベルの高いこと、やってました。
生徒たちも、かなりやってました。
終着駅(本番)には、様々ありましたが…(禁止!をやってみたり、うちあげでとことん不機嫌だったり…等など枚挙にいとまなし)。
二時間強の芝居、これを一日二本作る(ダブルキャストだから)というのは←わたしの場合はどうしたって動きすら殆ど同じものにならないから、いや寧ろなれないから、働き人でもないのに
一日八時間でも終わらない労働(無論、終わりがなんなのかはおいておいて)を強いられる、いや、自ら買って出ていたわけである。

大体、稽古(レッスンとは言わない)の終盤、つまり本番近くは−
二時、稽古開始。
二時半Aチーム通し→四時四十五分通し終わり
四時五十分からダメだし→六時半ダメだし終わり。(途中から早くなる)
十五分休憩、プラスBチーム通し準備。
六時四十五分Bチーム通し→九時通し終了。
即ダメだし→一体いつまでかかるのやら…(最初から早い)

これが通しスケジュールの時にしゃあしゃあと行われていたのだ。
手をかえ品をかえ、喋ること四時間なんてこともザラ。四時間喋るっていったいどういうことなんだ。原稿用紙一枚が一分とするならば、二百四十枚の言葉を喋っているのである。どっから出てくるんだ?
ちなみに、私が受け持っている授業の時間は
2時〜5時
なのである。
いやそれは別にいいんだけど。
2時〜5時
いや、それはいいんだ。

そしていつもの通り、行かなきゃいいのに
「ガ、ガソリンが切れた…」とか言いながら呑んだくれる。
人間体が資本である。
体力が基本である。
酒はちょっとなら百薬の長だが、いっぱい飲むと百害あって一利なしである。
明日は早い。
よく寝ないといけない。
インフルエンザが流行ってるんだから。
あ、明日は次の打ち合わせがあったなあ…

…わかっている。わかっているのである、全て。
しかし一月が行くように。二月が逃げるように。わたしは赤提灯を目指すのだ。じゃあ、今月は去るように…か?
…わかっている。わかっているのである。全て。


さて3月。もう次の稽古に入っている。
四月中旬本番に向け。
赤いネオンがわたしを呼ぶ。


2005年03月07日(月)
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