再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 4の次は…

先週、大阪三昧しました、たった一日にて。
それは先週分を参照ください。

さて、大阪には、聞いたところによると、ファッションビル「5」(なんと読むのかは忘れてしまった)があるそうな。東京で言うところの、「109」(と言っても、もう東京だけではないのだが)とかそういうことなんだろうと思うが、どうやら、とにかく、何をどうゆう風に置いてるのかもしらないけど、とにかく、あるのだ。私は親近感を覚えずにはいられないのだが、その理由は列挙しないでおく。

京都に着いて、地下鉄に乗り継ぐ為に、歩く歩く。その道すがら、そいつはあったのだ。階段を降りると、そこには右手一面に。そいつらの為の壁、そう言ったとしても過言ではあるまい。なぜなら−

『ヨンの次は、5』

である。そういう文字が壁一面に並んでいる。
最初、よく分からず、そのまま通り過ぎようとしてふと思った。
「え、なにが?」
そしてもう一度確認する。
『ヨンの次は、5』
やはり。なにか引っかかるような気もするが、所謂、ただのキャッチコピーである。しかし、

『ヨンの次は、5』

なのである。赤く表されたゴシック文字のほかには何もない、広告。

「ヨン」つまり、つまるもなにも、改めて言うまでもないと思うが、韓国俳優界の四天王。冬ソナの(観た事ないけど)、スキャンダルの(観た事ないけど)。オロナミンCのCMで、どうしてか、上戸彩が折角「元気はつらつ〜?」とわざわざ韓国まで出かけて行った挙句、そう韓国語で尋ねているにも関わらず、「オフコース!」なんて必要以上に良い笑顔で、どうしてか平原に白いグランドピアノを置いて、尚且つ英語で答えちまってる。枯れちまったおば様たちがある日突然「ちょっと韓国に行ってきます」なんて置手紙を残して旅だってまで会いたい、ペ・ヨンジュンさまのことである。…と推測される。が、どう考えたって断定。
このブームがいつまで続くのかどうかは別として、それを数字の「4」とかけていることは、浅はか過ぎて気が付かず、通り過ぎてしまうところだったくらいである。あぶないあぶない、ネタに辿り付けないところだった。折角京都くんだりまで来て、気が付かせないとは流石である。しかし、しかしだ。私は気がついてしまったのだ。が、「4の次は、5」……当たり前ではないか。ばっかだねーで、普段なら済ますだろう。そして突っ込む。もしくは、見なかったことにする。または、京都で見たのに、これだから大阪は……とか言う。
が、その時、私を始め、一緒に行ったKさんすら、こういう時ばっかり冷静な白い目を向けるHさんが見ている横で、その広告、フライヤーを撮りまくり、そしてそのノリで、私からi-shotを食らった人も数知れず…
どうしてそこまで盛り上がったのか…
韓流ブームの次に来るもの、それは……ご……

なにも言うまい。こっちの人間はやはりわかっているのだ。
なにが? いや、なにも言うまい。
東の人間にはまだわかるまい。
たとえ、太陽が東から昇り、西に沈むのだとしても、西から来たっていいんじゃないか。
わたしは西ではさっぱり仕事はしていないが、それでもいいではないか。
わたしはただの東京育ちなのに、こっちに来ると、どうしてか関西弁を気付かぬうちに喋ってしまうのは、こんなところに原因があったのかもしれない。
目から鱗なのだ。
時代の風は西から吹いてくるものと相場は決まっている。その相場が今までなかったとしても、そうなっているのだ。
なぜか? いや、みなまでは言うまい。

挙句、これは最初に書いた通り、あくまで「ファッションビル何某」の広告であって、決して「誰某」のための広告ではないことはよく分かっている訳である。くだらなすぎる駄洒落であることも、よ〜く理解している。だが、それを隠れ蓑に、実はその奥で何を言わんとしているのか、更には行間にあるメッセージ(どこに?)をしっかり読み取ったのだ。ん〜、大阪面白く、京都は奥ゆかしい。それが、とってもよくわかった。

白地に大きく赤いゴシック文字で『ヨンの次は、5』
その広告を載せられないのが、至極残念な今日この頃である。

しかし、なんだろうか、この虚しさは……

『5』


2004年11月06日(土)



 ちょっと芝居を観に…

初体験である。
なにが初体験かというと、芝居を観るために、わざわざ新幹線にのり、現地まで行って見るという行為がだ。
地方に仕事で行ったりすると、東京でやっている芝居を観に、飛行機に乗ってきたり、船に乗ってきたり、同上新幹線に乗ってやってくる人たちがいてびっくりすることは今までままあった。
そういう人たちは、われらの芝居にもそのようにして観に来てくれる。ありがたい、非常にありがたい。足を向けて眠れない。
のだが、例えば飛行機の場合、正規で買わない場合であっても、往復にうん万円である。プラス、折角芝居を見に東京に行くなら、一劇団だけじゃあれだから、と二泊三日くらいにし、宿もとって、二泊三日で四本位見る。宿代を考えても、ちょっと万円で、芝居も、小劇場から大劇場まで色々見れば、それだけでうん万円なわけである。つまりうんうんちょっと万円のお金が出て行くのだ。これはすごい、ぶっちゃけ外国に行って、近いところならば、少なからず豪遊することだってできるのだ。
その情熱、ずっと東京にいて、いつでもいけるから、と言いつつ、よっぽどいいからと言われないと、なかなか足を向けなくなっている私には正直驚きに値する。そして、半分反省する。
そして「よくやるよなー」と思う。
そしてそれで「つまらなかったら?」と思う。
そして「私なら、旅行にする」と思っていた。

そんな私が、誘ってくれたKさんの援助はあったものの、大阪に芝居を観るために、上京(?)したのだ。
と、言いつつ、じゃあ行くならどうせなら三四日泊まって、と、色々遊ぶ計画も考えたのだが、そのお芝居の公演日程は、水曜日まで。私が空いていたのが、月曜日夕方までNGの火曜日オールフリーで、水曜日午後から仕事。だったので、火曜日しか、ない。

ので、こんなスケジュール。
月曜日夜―次の日に備えて、予定を詰める。という名の乾杯。前夜祭(現に今日は明日もあるし、十時には帰りましょうといいつつ、気がついたら……。この日から始まったと言っても過言ではない)
火曜日朝―十時に待ち合わせ、新幹線に乗車(実際には十一時、理由不問)乾杯(むかうとも言う)。一時前には京都に到着(大体、予定が一時間おしになる)。それから電車を乗り継ぎ、嵐山へ。
火曜日昼―二時前、嵐山。雨の渡月橋を見ながら、豆腐料理を食す乾杯(日本酒)。総年齢百歳を超えた男三人で、失楽園気分を味わう(安いと言われたことはこの際、おいておく)。ついでに美空ひばり記念館を、入場料は高いのでおみやげコーナーだけ閲覧。
火曜日夕刻―大阪南港を目指し、嵐山を出発(その前に、足湯温泉と、噴水を間違える)。
火曜日七時前―南港に到着。雨の中、あまりにも静かで人がいないので不安になる。
火曜日七時―現地到着。維新派「キートン」。野外で、駐車場を劇場化、入場前には、昭和を彷彿とさせる屋台街(手作り!これも初体験、持込も歓迎、これも初体験)、寒くなってきたので、汁物を食べつつ乾杯(ビール、お湯割…)。ここで、驚くべき、地方の人間(そうやってよく見に行っている人間)とばったり出会う、凄い、ちょっと感激。
火曜七時半―「キートン」開幕。上演時間二時間半。寒いので、カイロ、カッパは無料配布。到着時、雨はやんでいたが、本番中ちらと降り始め、プラス、海風が寒い!雨の中の観劇、初体験!しかし、セリフはこれでもか、とないにもかかわらず、とてもよかった。芝居を始める前の小劇場を見た衝撃に似て。感激。
火曜十時―終演。体の芯まで冷えたので、温かいものを食し、あったまるお酒で乾杯。
火曜十時半−豪勢に輪をかけてタクシーにて「鶴橋」へ。
火曜十一時―「鶴橋」に到着、ということはやはり「焼肉」を食しつつ、マッコリで乾杯。
水曜零時半―現在大阪在住の昔R−viveにでていた奴と合流し、次の店へ。
水曜一時―Kさん行きつけの上本町の引き出しがいっぱいのお店で乾杯。
水曜二時―本日宿泊予定のH城さん実家へ。(非常識な時間であることはよくわかっているが、その時はあまりわかっていない…)
水曜二時半−H城さん宅で、お父さんお母さんを交え(こんな時間に…)乾杯。
水曜三時―まだ呑んでいる。
水曜三時半−まだ呑んでいる。
水曜四時―一人二人と落ち始める。
水曜四時半―就寝。(のはずが、私は諸事情により、未だ眠れず…)
水曜七時―起床予定。のはずが、誰も起きず。
水曜七時半−H城さんとわたし、お母さんだけ起きる。(八時には出発予定)
水曜八時―もう一人起床。(八時には出・発・予・定!)
水曜八時半―Kさん一人起床。(八時には出・発・予・定!!)
水曜九時―京橋駅出発。東京帰京予定のわたし、H城さん以外、三々五々。
水曜九時四十九分―東京行き新幹線のぞみ号出発(ギリギリ現場に間に合う電車であった)
水曜九時十分―爆睡……

滅茶苦茶である。(キートン山田風)
以上のように、大分予定はずれたり、慮外(?)乾杯が多かったりしましたが、これはもう…、祭りだ。
祭り以外のなんと表せばいいんだろう。
芝居が面白かったのも、メインはあくまで「芝居を観に」いくという意味で、大変結構でした。その土地柄に触れないと、楽しめないもの。そんな感じがシタ。
土地柄に触れてみてのイベント、やっぱり、これは祭りだ。
初体験。
初体験。
初体験三昧。
楽しかった。
ちょっとだけ、遠くから芝居を見に行く。という気持ちがわかった気がしたこの二日間。

ただ、今度は是非、ゆっくりといきたいなと思った彼らなのであった。(キートン山田風)

※作品「キートン」と「キートン山田」は関係ありません。駄洒落でもありません。

P.S またやりましょう、Kさま。

ごう


2004年10月30日(土)
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