再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 恋文12当日パンフレット、戯言



演出の戯言
『煌めく言葉たち』

手紙に書かれる言葉は、台詞(せりふ)によく似ている。堪えきれず文字化される思うがままに著される文から、相手にどう届くだろうかと磨きに磨いた文、自分はこんな風だと伝えたい文、相手に何とかしてこちらに向いて欲しいと願う文、直接的な文言を使わずに伝えたい文…などなど、その根底には「思い」がある。ましてや恋文となれば、どれだけの「思い」から言葉が生み出され選ばれて、受けとる誰かの心を動かしたことだろう。
実際に今回、総ての詩に出逢ってクラクラとした。
台詞もそう、相手の心を動かす為に選ばれ発せられる、誰かのために。だから選ばれた言葉(台詞)は時を跨ぎ、時代さえも映してしまうのだ。

今宵は1000通を越える恋文から22通を選りすぐり「或る物語」を紡ぎます。

北村有起哉さん、山田真歩さんという言葉の達人から発せられる煌く言葉たちに耳を傾け、過去、現在、未来を一緒に旅しましょう。黒木由香さんのピアノ生演奏をお供に。

そして本日ご来場してくださったみなさまの心に届き、ひと月早いクリスマスプレゼントとなれば幸いです。

藤井ごう

2022年11月27日(日)



 恋文12@可児市総合文化センターala

心に響く「恋文」を俳優による朗読とピアノ演奏で贈る、アーラ・オリジナル企画

秋田県二ツ井町(現・能代市二ツ井町)で開催されていた「日本一心のこもった恋文」コンテストの受賞作を集めた書籍から、いくつかの手紙を選択して台本を構成し、二人の俳優の語りで綴る舞台。

構成・演出:藤井ごう
音楽:黒木由香

出演:北村有起哉、山田真歩

2022年11月26日(土)・11月27日(日)
14:00開演(13:30開場)
会場:小劇場
料金:全席指定4,000円 25才以下2,000円
※未就学児入場不可


2022年11月26日(土)



 リーディングカンパニーゑほう巻き第二回公演戯言

演出の戯言
親八さんとは、朗読劇「父と暮せば」を大切に育て、別役さんの「海ゆかば水漬く屍」「マッチ売りの少女」を舞台化、ゑほう巻きではラジオドラマの名作を舞台にかけるという挑戦に同舟し、お陰様で評判も良く皆の努力もあって今日こうして公演の日を迎えられている。朗読というと、コロナ禍に見合った、そして、大元を読んでいればサッと集まってササッと合わせてサササッと本番、というお手軽さがなんとなくあるが、ゑほう巻きは別、長い期間をかけて熟成させ、朗読劇でしかないスタイルを探っている。今回の二作品、テーマは「不在」である。なんの関係もないようで、ある日突然、「在る」から「在不(ない)」を突きつけられた人々のお話。横光晃作「地底」—発せられる言葉に耳を傾けてください。内村直也作「跫音」—耳と眼をこらしてご覧ください。きっと当時の風景、空気、人間が蠢いてきますから。
二度と不条理に存在が奪われることがない世界を思って。
藤井 ごう
今後の予定—
2022年11月シリーズ恋文vol.12 出演:北村有起哉・山田真歩(構成・演出)@可児市文化創造センター
2023年01月演劇集団Ring-Bong「さなぎになりたい子どもたち」(演出)@座・高円寺1
2023年03月エーシーオー沖縄「与那覇家の食卓」(演出)@沖縄・ひめゆりピースホール

2022年11月07日(月)
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