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■ 「洞窟(ガマ)」終演。
10月の企画については、延期となったわけだけれど、 周りのコロナの状況というものは、決して明るくなった訳でもなく、 「太平洋食堂」をある種の禁欲生活の中から達成したように(あれだけドンチャラが好きな人たちの集まりの中で)、 「洞窟(ガマ)」は新メンバーも含めて、神頼みも入った稽古期間となった。 ただ、前回の騒動を共に経験したチームは、結びつきを増し、足りないところで右往左往していた所を各人がカヴァーしあうこと(それは私も含め)、参画しあうこと、病室のベッドで重ねられた台本の読み直しの中での熟成を生み、新メンバーの短い時間ながら努力と貪欲さにも触発され、ひめゆりピースホールという場所を一月かけて飾りこみ、もしかしたら二度とはできない「洞窟」という作品を全四ステージ、百人未満の人だけへの特別な繋がりを創りあげることができたのである。表立ったキャストに拍手、それを支えてくれたスタッフに感謝。もちろん、この一歩をまた大きく次へと繋ぎたい思いは強い。中止からの一気の動きで年内ギリギリの公演を決めたものの、もともと、要求されたので決めていた日程が霧消したことも、来沖機会を増やすことができる機会となったのは災い転じて、というやつだ。(とはいえ、他の二つの現場にも大いに迷惑をかけてしまった訳だけれど…)二日目を終え、帰京、直帰で稽古の為、千穐楽の時間を共有できなかったので、どうも終わった感がないのだけれど。 しかし、作品が取り上げられるのは本当に避けたいところだ。 もちろん、作品を創りあげる時間・機会についても。 俳優、スタッフ、理由はどうあれ、「演る」つもりのモノを取られるのは悲劇しか生まない。 それはこの先の作品群にも言えることだけれど。
モノづくりが如何に貴重で大切な時間の中でできる特別なことで、 そこに纏わる『個』がいかに大事で、 それをまた観る方が「場」を選んで共有してもらえる機会一つ一つを大切に、そんな一年の終わり。 稽古はまだまだ続く。。。 創り続ける場があることに感謝。
2020年12月28日(月)
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