再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 椿組春公演。

養成所が終わり次は、
2年連続椿組、2年連続スズナリです。
チケットまだまだまだあるようです。
昨年とはまた一味違う、でも、2・26事件近辺の家族の物語、是非ご高覧ください。
以下詳細ですー

椿組2020年春公演
「肩に隠るる小さき君は」
山谷典子:作/藤井ごう:演出。

2/26日〜3/3日
下北沢、ザ・スズナリ。
指定席4500円
ベンチ席3800円。
養成所、学生3000円
中高校生2500円

[役者]
田渕正博/木下藤次郎/鳥越勇作/趙徳安/斉藤健
井上カオリ/岡村多加江/浜野まどか/山中淳恵/望月麻里
佐久間淳也/永澤洋(花組芝居)/江口逢(JACROW)/里内伽奈
みやなおこ/水野あや/辻輝猛/外波山文明

「世に生れしは禍(わざわひ)か」
いとしき、いとしき我子等よ、世に生れしは禍(わざわひ)か、誰か之を「否(いな)」と云はん。

昭和9年・・・10年・・・ 昭和11年2月25日。
それはまさに2.26事件前夜。日本が世界から孤立していく時代・・・。
軍靴の響きが近づく中、ひとつ生命(いのち)がこの世に生まれた。
その生命(いのち)を守るために必死に生きる家族があった・・・・。

詳しくは下記をどうぞ。
椿組ホームページ。
http://tubakigumi.com/upcoming-stage/


2020年02月16日(日)



 スターダス・21俳優クラス修了公演、当日パンフレット。

演出の戯言

 例年修了公演は、夏の盛りに演じる中間発表の演目(鈴江敏郎作「さくらみたいな恋のこと」(女子9名の話)の内容を踏まえ、幾つかの候補作の中から(そのハードルの高さ故、近代古典、名作、海外戯曲となることが多い)読み合わせ、読解を繰り返し決定する。

テーマは『難しい題材にトライ』すること。

 この「わかりやすさ」全盛の時代に、表現者は「わからない」を楽しみ、「人」の「解る」に自分の身体・心・頭を費やし全精力を傾けて客席と繋がる必要がある。

 その頂上のような今日この日(客席と出会う)を目指し、苦しんでもがいて、でも楽しんで一歩一歩登ってきた。

 想像力の力を借りて世界を創り出し、俳優はその世界を生き、旅し、そしてそれを客席と共有する。

そこに「在る」こと
そこに「生きる」ことを目指さなければ。

 演劇の神様(ピーター・ブルック)の言葉、
Play is Play
ー「演劇」を準備・上演する上で大切なのは自発性、「遊び」は基本的に自発的なものだし、その瞬間、人の感覚は解放されているー

 論理でしっかり準備して、あとは、感性で演じる。高みまで来てみると、その先に更なる高みが見えてくるはずだ。
この数ヶ月の七転八倒に、今向き合っている自身の課題に、向き合うのは大変な作業だし、トライしてはエラーするの繰り返しだ。でもその経験の一つ一つが明日の自分を創る。
一度きりの人生で、無限の職業を生業とできる特権をあなた方は持っているのだからー


 時は1980年代初頭、世界はまだ米ソの冷戦構造の中、次の価値観を求めて動いていた時、核戦争の脅威も正にそこにある。英国では初の女性首相として鉄の女サッチャーが生まれた頃。でも女たちは今日もタタカっている。
女子9人のクラスだからこそできる『トップガールズ』

彼女らが紡いでいく一見荒唐無稽にも思える物語、そして人物たちの2時間30分の旅、狭い所で恐縮ですが、どうぞご一緒にお楽しみください。そして誰かの心に深く刻まれる作品となれたら、創り手として嬉しく思います。本日はご来場ありがとうございました。



藤井ごう

2020年02月09日(日)
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