再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 てもちゃんとやる。タワゴト。

演出の戯言

さて今年の中間発表は「北限の猿」

同時多発する会話、
際立ったドラマ性のなさ、
セミパブリックな空間、
表現されるのを嫌うかのよなセリフたち。
しかし、その世界の地中は、俳優が台本を読み、理解し、その世界を生きる上で考えなければいけないことの宝庫である。
そしてその疑い(本当にただの文字通りなのかどうか)を向けるにしっかり耐え得るホンなのである。
ヒトの行為に向けられた、ある種冷静で妥協を許さない目線。
現代口語演劇とも言われ、数多ある四畳半芝居の先を行くよなホンだけれど、そこに隠された企みの多さ、そしてその普遍性と広がりは、地上にただ見えているもの程簡単な世界ではない。
噛めば噛む程に、気づくことがある。
日常と非日常の狭間に想像力を巡らせ、その場を生きる。
限られた時間の中でどこまでいけますやら。
本日はご来場ありがとうございます。
狭い所で恐縮ですが、最後までごゆっくりご覧ください。

藤井ごう

これできっといいのだ。
先の話はわからんけれど、
やれることはちゃんとやる。

2015年07月31日(金)



 風物詩

29日30日風物詩、中間あります。
さいきんそとで求められる僕ともちがうので、面白いかも。


襯好拭璽瀬后21養成所俳優科中間発表
『北限の猿』
作・平田オリザ
演出・藤井ごう
7月29日 15時00分〜 A
      18時30分〜 B
7月30日 15時00分〜 A
  18時30分〜 B

スターダス・21アトリエ

無料なので、遊びに来てください!
そして、そんな中無理くりして見たミナモザ、「彼らの敵」アゴラで8月頭までやってます、ぜひ一度観てみて!

2015年07月25日(土)



 一期一会。。。

太平洋食堂はお陰様で、最後彼の地新宮での公演に際し、また台風上陸とゆう惨事にも出会いながら、
今回命名Mrs.タイフーンこと嶽本さんの思いを中心に、大所帯が細かく大きくフォローしあいながら、そして、地元や色んな方々の応援もあって、必ず高い壁のようなモノが一つずつ鎮座するのをマンパワーで越えていった公演でした。
関わってくれた一人一人誰がいなくても、成立し得なかった作品。
移動日からのJRの運休、会館が避難所になるなど、熊野川の氾濫とゆう、自然の大きさを前に立ち止まるしかない中、
本番日は雨予報もぶっ飛ばし、
地元エキストラの方々出演の二幕幕前芝居で、大きくジャンプし、
ラスト、カーテンコールに入れ込んだ地元コーラス40人の思いが作品の、そして大石への想いを、当地で連座された6名への想いを一段と高い処へ昇華させた。
そして何より、演劇ってエネルギーあって面白いなぁ!と、多くの方に作品の意味合いだけでない、この根本に出会ってもらえたことは(来てくれた呑み屋の大将、お客さま諸諸々)何よりのご褒美。
東京→大阪→新宮
の珍道中、
予定は未定を地でいき、それを繰り返しながら、
ようやくの大千秋楽を迎えられました。
ありがとうございました。

終わりよければすべてよし、
とはナカナカに言いきれないけれど、
他の面子が熊野散策に汗かく中、
勝浦温泉で汗を流す、中田家(わたし、Nさん、K原さんは、新宮在の本隊と離れ、勝浦の中田さんの家にお世話になった=二年前の取材でも、寄せてもらった)チームなのであった。。。
またいつか。
戻ったら、稽古故…



2016年07月20日(水)

2015年07月20日(月)



 キナ臭い。

帰京して、
『北限の猿』の稽古を急ピッチですすめながら、
しかし、どこもキナ臭いこの感じ。
人を全く見ていないとかつて自分で思い決めてしまった台本に、今やはり向き合いながら、ゾッとするほど人間が、動物が描かれているのを発見するごとく、
視野広くなって、わかってる人らはまだ幼くて動かない狭窄に、ものがあるならば、チャント言うべき時に来てしまっている。
いずれもトップが周りを見れない中で、
幅広く、そして、おかしいことはおかしいと言える人でいられる努力だ。
面倒くさいけどね。

和歌山頃は台風が、現実的にも実質的に吹き荒れそうな。
最近、めっきり荒れなくなったけど、
そうもいかない予感。。。
今週末!

大谷派の舞台挨拶の
物凄く静かだけれど、
アツイ自己批判、いやぁ、驚きと感動。
なかなか、そんな風にできないものです。



2015年07月13日(月)



 いざ西の陣。

東京太平洋食堂再開店、
初演と比べてなど、色々な感想をいただきましたが、
日々内容は深度を増しながら進んでいったと思います。
大きな変更は加えていませんが、そこをこちらの大きな流れで持っていくのではなく、自覚と役割と自由度を増す俳優さんの身体で持っていってもらうのが、時間をおいた作品の成熟。。
(とはいえ役割だけでも、自覚だけでも、関係性の慣れた自由度だけでもダメで、全てが揃わなくてはいけない)
同じようでありながら、初演ではこうしていたの言語はなるべく使わずに新しい向かい方をしていた現場。
しかし、初演からあれよあれよと嶽本さんのエネルギーにより達成されている今回の再開店と大阪新宮行き。
たったの2年、されど、
客席の置かれている状況が変わったのだなと実感せずにいられない。
今、必要とされる作品。
もっともっと。

…しかし6月は私事を含めてイロイロありすぎた、、2年前と違って、車椅子でないのがせめてもの救い(汗)
でも小屋入りから鍼灸に、皮膚科にも通う日々。
身体が資本だなぁと改めて。
身体のメンテナンスに金がかかるは40代。。

『太平洋食堂』本隊はいざ西の陣。
問題ももちろん提起するけど、よきお芝居、素敵な人物たちのそして何より、演劇の魅力が届きますよう。
私も、東京終わり、7月末と、9月頭の稽古と、台本キャスティングなど一気に続いて明日から大阪へ。

お近くの方、是非会場にあしをお運びください。

2015年07月08日(水)



 「太平洋食堂」パンフ掲載文。。。

演出の戯言 

あなたは今の世界をどう見ていますかー
初演(二年前)の稽古を前に、和歌山県新宮市にある墓の前で問いかけた。

過去の革命は少数偉人の手により為されたりといえども将来の革命は多数凡人の自覚によって行わるべしー
自分は決してストライキそのものを善い事だとは云えぬ。併し悪いものを悪いと主張する元気や、嫌なことを嫌だと言いぬく自由の精神は最も尊重すべきものではないか、こういう元気と精神を青年の頭から取り去ることは即ち、青年を屠ることと同じであるー
今から百年以上前、こんなことを書き記した人物がいる。

大石ドクトルこと、大石誠之助である。劇中、大星誠之助、大星ドクトル。
大逆罪という汚名をきせられた人物の一人。
その発想の豊かさ、自由さ、奔放さ。そして人間らしい身勝手さ。この人物に惚れこんだ嶽本さんの筆圧は強く、物語は紡がれていく。

明治後期という時代のうねりに右往左往しながら、煌く生きていた人物たちの『現在』が舞台上にあるよう、俳優さん、スタッフさんたちと喧々諤々、チェーホフのようでブレヒトのようで大衆演劇的(?)でもあるこの嶽本戯曲フルコースを正に一つのテーブルに寄り集まって、最善を探る日々である。

今の日本の問題はこの時代に目をつぶったことの多くから未だあるのではないか、なんてこの場に書いてたったの二年、あまりに色んな問題に眼をつぶりたくもなるけれど、

いつか「あの時」に変換されてしまいそうな時代を、自覚ないまま生きる僕らに、
この物語は人物たちは『今』を鋭く突きつけてくる。

二年経って同じ墓の前に立つ機会をもらった。
上質なフィクションは時代を見通し、真実
を捉える。そんな師の言葉を頼りに、面白いモノを追及しているー


本日はご来場いただきありがとうございます。
最後までごゆっくりご覧ください。


藤井ごう

2015年07月06日(月)
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